電車の「トナラー」問題、13歳の相談に大久保佳代子が示した壮大な着地点

『真誠presents 大久保佳代子・森本晋太郎のどうぞご自由に』(CBCラジオ)は、愛知県田原市出身の大久保佳代子さんと、事務所の後輩であるトンツカタン森本晋太郎さんが届ける「迷える人たちの道標となる解決型ラジオバラエティ」です。10月4日の放送では、滋賀県在住のAさん(13歳)から寄せられた「電車のトナラー問題」について、大久保さんと森本さんが独特な視点でアドバイスを送りました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くマスク越しの小さな反撃
「僕の悩みは、電車に乗って隣に人が座ってくることです。もう嫌で嫌で仕方がないんです」(Aさん)
電車通学をしているAさんは、スカスカの車内なのに、わざわざ自分の隣に中年男性が座ってくることに強いストレスを感じたそうです。
「しかも、腕組をして足を広げて座ってるんです。ちっ、えらそうにしやがってと思いながらも何も言えません。『トナラー』っていうんですかね」(Aさん)
Aさんができる精一杯の抵抗は「自分が降りる時におっさんの方を向いてマスク越しに小さく舌打ちをすること」だといいます。
「マスク臭くなる」理論
この投稿に、大久保さんと森本さんも「電車はイライラの宝庫」と共感。一方、13歳にして「マスク越しの舌打ち」という控えめながらも巧妙な反撃術を身につけたAさんに、ふたりは「このラジオのリスナーらしく育っている」と妙に感心していました。
ただ、大久保さんはAさんの舌打ちについて「メンタルにも良くない」と心配しつつ、自身の経験を告白します。
大久保「私、マスク越しだったら本当言ってる。『うっせぇな』『行け行け早く行け』『早く行け早く行けバカ』とか、すっごい言ってる」
しかし大久保さんによると、この行為には思わぬ代償があるといいます。
大久保「マスク越しってすごくなんでもできるからね。ただ、マスク臭くなりますよ、本当にそんなね、嫌なことばっか言って、マスクがすごい臭くなる。胃の中の、内部の嫌なもの出しちゃってるんでしょうね」
なぜ隣に座るのか
なぜ空いているのに隣に座ってくるのか。森本さんは、これがAさんの年齢や体格に関係していると指摘。成長して体が大きくなれば、こうした問題は自然と減っていくだろうと分析しました。
大久保さんもこの意見に同意します。車内に何人か乗客がいる状況で、細身の中学生とガタイのいいサラリーマンがいたら、人は無意識に中学生の隣を選ぶというのです。
大久保「世の中の人が、多分そっちの方が居心地がいいと、危機管理能力が働いて、嫌なことが起きないだろうって思ってる」
つまり、Aさんは周囲に「安心感を与える存在」として認識されているということ。そう考えると、大久保さんは意外な励ましの言葉を送ります。
「あなたが世界平和を作る」
大久保「あなたは人に安心感を与えてる人だと思って、我慢してみてはどうでしょうか」
森本「成長につれね、多分、少なくなってくると思います」
さらにふたりは、Aさんがいずれ大人になった時のことを考え始めます。
今は嫌な思いをしているAさんも、いずれその「おっさん」と同じ年齢になる。でも、今の経験があれば、同じことをしない大人になれるはず。そうやってひとりひとりが変わっていけば、世の中は少しずつ良くなっていくのではないか、というのです。
大久保「そういうことを経験した人が、大人になった時はやらないから、そういう人が増えてけばいいな。あなたが世界平和を作ると思ってください」
森本「ストレスのない社会を作ると思ってください」
電車の隣席問題の相談が、まさかの世界平和論に着地。「頼んだぞ、日本を!」と張り切る大久保さん。ただ静かに電車に乗りたかっただけの13歳に、随分と大きな夢を託してしまいました。
(minto)
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