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防犯カメラは有効?クローズアップされる教師の盗撮対策

防犯カメラは有効?クローズアップされる教師の盗撮対策

NHKニュースによると、学校内での教員による盗撮などが相次ぐ中、9月12日、昨年成立したこども性暴力防止法の運用ルールに関する国の検討会が開かれました。検討会では学校を含めた教育施設などでこどもへの性暴力を防ぐには、防犯カメラの設置が有効との見解が示されました。9月20日放送『北野誠のズバリサタデー』(CBCラジオ)では、オリンピア法律事務所の原武之弁護士が、この対策んお有効性について解説しました。聞き手はパーソナリティの北野誠と加藤由香アナウンサーです。

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防犯カメラは本当に有効?

防犯カメラの有効性について、性暴力の抑止力となることや何か異常があった場合に早期の発見が容易になること、性暴力の疑いが生じた場合、事実確認が適切に行えるとしています。

一方で、こどものプライバシーや教育現場の萎縮、録画映像の不適切な使用などに配慮する必要性を指摘した上で、運用について関係者の間で協議して定めることが重要であるとしています。

街中の防犯カメラが逮捕に有効な例は多数ありますが、原弁護士は校内のカメラ設置について「一定の抑止力になると思うんですが、結局現場となる教室とか密室性のあるとかは映せない」と指摘します。

防犯カメラの過信に注意

盗撮が行われる教室や更衣室に防犯カメラを置くわけにはいかないとは言え、廊下などに置くのは効果があるのでしょうか?

原「例えば出入りをチェックしたって、先生が教室に入るのは当然だから何の効果もないんじゃないのかな」

また、防犯カメラが問題を解決してくれるわけではありません。

原「防犯カメラって結構良さげで、映してあるものを保護者がを見たいと言ったら見せられるかという問題が出たりして、あればあったで頼りきりになっちゃう」

生徒側だけではなく教師側も

デジタル機器で解決できないとなると、どうすれば良いのでしょうか?
ここでアナログな解決法を提示する原弁護士。

原「私は(教師を対象とした)抜き打ちの荷物チェックっていう。校則で(学生側は)みんなやられてるわけだから、先生もやらざるを得ないのかなと。

やっぱり信頼を取り戻すために、それぐらい受け入れてもらいたいというのはありますよね」
 

意外とアナログが良い理由

生徒を対象にしたものでは何十年前も前から行なわれているアナログな方法ですが、原先生はそのメリットについて語りました。

原先生「アナログって調査の時に良いんですね。
カメラとかデジタルっていうのは、人の表情や言葉の抑揚とかわからないですけど、抜き打ちでチェックされてちょっとしどろもどろになったり、不安な様子を見せたりしたらわかるじゃないですか。

そういうのも結構重要なことなので、特命チームを作ったりして監査という形でやるしかないのかなと思いますね」

今やニュースで何度も取り上げられている盗撮問題。
今の教育現場はここまで行なわないといけない状態にあるのかもしれません。
(岡本)
 

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