あなたの大仏になれる?福井県・大師山清大寺はエンタメ異空間

毎週木曜日の『ドラ魂キング』では、CBCの佐藤楠大アナウンサーが仏像に関するトピックを紹介します。9月11日の放送で紹介したのは、福井県勝山市の大師山清大寺にある越前大仏。1987年(昭和62年)に作られた新しいお寺ですが、足を運んだ佐藤は変わらないお寺の本質を見つけたそうです。
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佐藤「今回紹介するお寺は1987年創建と若いんです。その分、現代の技術を詰め込んでいるので、ユニークな仕掛け、独特の雰囲気があり、現代の技術で作るからこそのものがありました」
CBCのある名古屋市中心部から大師山清大寺へ行くには、中部縦貫自動車道が便利。勝山インターチェンジで下りて10分です。
東京ドーム5個分の総敷地面積がある広い寺で、本尊は毘盧遮那仏。奈良県東大寺の大仏と同じですが、また違う顔をしています。
ホームページによると、こちらの本尊は中国河南省洛陽市の龍門奉先寺坐像をモデルに作られたそうです。東大寺が「奈良の大仏」と呼ばれるように、こちらの通称は「越前大仏」です。
圧巻の1281
佐藤「清大寺で私が感じたびっくりポイントを三つ紹介していきます」
まず佐藤の口から出たのは「1281」という数字。
越前大仏がいる仏殿は、正面から見て横58メートル、奥行48メートルと広く、高さは52メートルもあります。
その仏殿の壁三面に、大中小とサイズの異なる仏像が1281体、壁一面に並んでいるとか。
佐藤「しかも下の方が大きくて、上の方が小さい仏像になっているので、壁を見ただけでも、何だこれ?とまさに異空間です」
雲海がある寺
冬の時期を除いて、参道には人工の濃い霧が生成されるそうです。それがまるで雲海のようだとか。
佐藤「新しいお寺だからこそできる取り組みなんですよ」
この記事のヘッダー画像は、佐藤が参道で撮ったもの。腰元の辺りまでかなり濃い霧が出て、先が見えない状態です。
佐藤「その霧の上に幽かに見える巨大な大仏殿が、まるで宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』に見えたんですよ」
大仏殿は奈良の東大寺大仏殿をイメージしているそうで圧巻の大きさ。人工の雲海と合わせ、とても映える異空間だそうです。
あなたも大仏になれる
越前大仏は、屋内座像大仏としては日本最大。奈良の東大寺にある盧舎那仏よりも約2メートル高い17メートルの座像。
大仏が座っている蓮の花の部分と、それが載っている台も含めると高さ28メートルもあります。
佐藤「見てるだけで圧巻なんですが、その大仏とツーショットが撮れちゃうんですよ。ただのツーショットじゃないんです!私も、見に行った皆さんも大仏になれるツーショットなんですよ」

大仏殿の中に、高さ160センチほどの「仏」の字をかたどったパネルが置いてあり、その左隣に両手両足を広げて「大」の字になって立てば、仏をバックにベストショットが撮れるそうです。
佐藤「今までになく大興奮でした。これは新しいお寺だからこそできる取り組みだと思いました」
寺は技術の集大成
佐藤「歴史は浅いですが、いろんな仕掛けで心をガッと掴まれました」
現存する歴史のある寺も仏像も、当時の最新技術を結集して作られたものだと、過去に思いを馳せる佐藤。さらに未来へも思いを馳せました。
佐藤「私が見てきた清大寺も1000年後、今の私と同じように過去の仏像に惹かれる人たちにとってはものすごい建物になる可能性もある。
1000年後の子孫のことを思い描きながら、皆さんに足を運んでもらいたいなと思いました」
(尾関)
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