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AIと一緒に薬を選ぶ時代?市販で買える「OTC類似薬品」

AIと一緒に薬を選ぶ時代?市販で買える「OTC類似薬品」

木曜日の『CBCラジオ #プラス!』では、多治見スマートクリニックの福田誠先生が健康情報を紹介しています。8月14日の放送で取り上げたのは「OTC類似薬品」。医療機関で処方されていた医薬品が、一般用医薬品として認可され、薬局で薬剤師の説明のもと購入できるようになった薬のことです。風邪や軽い痛み、アレルギー症状など、これまで病院にかかって処方されていた薬と類似の成分・効果を持つ薬が、薬局で手に入るようになってきています。

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医療費増加の解決策

現在、日本の年間医療費はおよそ45兆円と、国家予算を超える規模にまで達しています。
このままのペースでは、健康保険制度そのものの維持が困難になるとも指摘されており、国としても医療費の適正化は大きな課題です。

そこで厚生労働省が打ち出したのが、「セルフメディケーション(自己治療)」の推進。
その一環として導入されたのが、今回のテーマである「OTC類似薬品」の活用です。

福田先生は薬局で市販薬を購入することで、保険を使わずに済む場面が増え、結果的に医療費の抑制につながると説明。
さらに2017年からは、特定のOTC薬品の購入費が所得控除の対象となる『セルフメディケーション税制』も始まり、制度面からもセルフケアの促進が進められています。

AIに手伝ってもらう?

「薬局で自分に合った薬を選ぶのは不安」という声もありますが、福田先生は「薬剤師が相談に乗ってくれるので安心してほしい」と話します。

さらに最近では、「AIドクター」などの技術を使って症状を相談する人も増えているそうです。
例えば「熱がある」「咳が止まらない」といった症状をAIに入力することで、考えられる対処法や必要な薬の情報が提示されるサービスが登場。
最終的な判断は薬剤師や医療の専門家が行なうため、安全性も確保されています。

福田「自分でまずは考えてみるっている相談相手のひとつとして、AIという新たな選択肢が広がりつつあります」

また福田先生は、普段使っているAIアプリでも、「風邪をひいた」などという設定で一度試してみてほしいと勧めました。

医療の進化とテクノロジーの融合が進む今、セルフメディケーションはますます身近なものになりつつあります。
自分の健康について「まずは自分で考える」「信頼できる情報源に相談する」。そんな一歩を、薬局やAIアプリから始めてみてはいかがでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
 

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