中日・金丸夢斗投手、投球へのこだわりは「真っ直ぐの質」

6月21日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、中日ドラゴンズの金丸夢斗投手に聞いた話題を若狭敬一アナウンサーが披露。未勝利についても鋭く尋ねる若狭に、どう答えたのでしょうか?
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く1年目からいい経験
関西大学からドラフト1位で4球団競合の末、中日ドラゴンズが交渉権を獲得して入団した金丸夢斗投手は22歳のサウスポー。
今シーズンは5試合に登板し、0勝2敗、防御率が2.37ですが、プロ初勝利はまだです。
若狭が「好投しているのに勝ちが付いていないことをどう思っていますか?」と尋ねると、開口一番「悔しいです」と答えた金丸投手。
しかし、すぐに続いたのは「プロ1年目からいい経験をさせてもらっています」との言葉。
勝敗を左右する先発という役割を与えられていることにも感謝。
さらに、良いピッチングでも、ここぞの場面で打たれると、プロの一軍では負けてしまうことを実感したそうです。
大学時代は当たり前
念を押すように「くどいようですが、未だに勝ちが付いていないことについてどうですか?」と質問した若狭。「いやらしい質問を、またしましたよ」と振り返ります。
ところが金丸投手はキッパリと「全く気にしていません」と答えます。
「僕はこどもの頃からよい時も悪い時も、切り替えが早く、すぐ次の準備に取り掛かるタイプでした」と続けたそうです。
大学4年間でも、1対0や2対0や2対1の試合ばかりだったので、打線の援護がないこと自体は全く気にしていないとのこと。
若狭「とってもサバサバした表情で、時折笑みも浮かべながら話してくれました」
これからの投球
そして金丸投手は「反省すべき点を反省して、次に向かうことの方が大切」だと語ったそうです。「反省すべき点」とはなんでしょう?
金丸投手「打たれている球は、やはり全部甘いです」
最初からストライクゾーンの際際を狙ってしまい、最後に甘くなるケースが多いという金丸投手。そのため打たれているのは全て甘い球。配球は、その逆が理想です。
今後についてこう語ったそうです。
金丸投手「追い込むまではアバウトに。追い込んでから際際に投げるように気を付けて行きたいです」
ど真ん中の真っ直ぐ
ピッチャーは「この球種がここに決まっていれば」、「空振りが取れていたら」、「ゴロアウト、またはフライアウトが取れていたら」などで自分の調子がわかると言います。
取材ではこんなやりとりがあったそう。
若狭「あなたの好不調のバロメーターはなんですか?」
金丸投手「ど真ん中の真っ直ぐがファールや空振りになっている時です」
「これ、聞いてしびれましたね」と感嘆する若狭。
高く評価されている金丸投手のストレート。相手はわかっていてもファウル。わかっていても空振り。そんな時は調子がいいそうです。
金丸投手「僕が投球で一番求めているのは真っ直ぐの質です」
この言葉に、「カッコいいなあーと思っちゃいましたね」とまたもや感嘆する若狭。
初勝利の予感
2024年、同じ年のドラフト4位でドラゴンズに入ったルーキーキャッチャー、石伊雄太捕手についても尋ねた若狭。
石伊捕手は金丸投手の2つ上の24歳。金丸投手から見た石伊捕手とは?
「性格はすごく真面目でお兄ちゃんみたいな存在です。この前初めてバッテリーを組みましたが、僕のいいところを引き出してくれました」
石伊捕手から見た金丸投手は、球の勢いもあり、何よりコントロールが良かったそうです。「早く初勝利をあげられるように引っ張って行きたい」と言っていたことを伝えると、「ルーキーバッテリーで、早く初勝利をあげられるように頑張ります」と答えた金丸投手。
今後、金丸夢斗投手が投げる時は、ど真ん中の真っ直ぐに注目してみてください。スバッと決まっていれば初勝利が近いと思っていいでしょう。
(尾関)
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