戸建て中心の愛知でなぜ?マンション建設が増加する背景

日本経済新聞が先日報じたところによると、長い間住宅供給の中心が戸建てだった愛知県では、2024年に分譲マンションの着工件数が戸建てを16年ぶりに上回ったとのことです。タワーマンションの建設が目立っているとのことですが、なぜ今、マンションの建設が増えているのでしょうか。3月7日放送『CBCラジオ #プラス!』では、フリーアナウンサーの天野なな実が気になるニュースとして取り上げました。聞き手は竹地祐治アナウンサーです。
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仕事で愛知県の郊外へ行った際、駅の周辺を見ていて新しいマンションの建設が多いことが気になったという天野。
竹地は高齢の人が増えて亡くなられた時に相続が発生し、都心だと地価も相続税も高いため、土地を手放すことで駅前に新たなマンションが建ちやすくなったこともあるのではないかと推測。
マンションの建設ラッシュの理由について、前述の記事では分析内容が書かれています。
まずは都心のマンションは資産価値が高いという点。
駅前などの好立地の物件は価値が低下しにくく、共働き高収入のパワーカップルが購入していることが多いようです。
ただ、資産として持っているだけで実際に住まない人が多くなってしまうと、街は活気づかないという問題点もあります。
建築費の高騰も要因
2点目は利便性の高さ。
駅近となると車がなくても便利に生活ができる上に、24時間ゴミ出しができる場合があったりマンションならではのメリットもあるようです。
また、複数のマンションの建設が進むと集客が見込めるということで、近くにドラッグストアやスーパー、病院の建設が進み、徒歩圏内で生活に便利な施設が多くなるというメリットもあります。
そして、建築費の上昇で住宅全体が値上がりする中で、投資目的になりにくい戸建て住宅は高値となってしまうこともあるようです。
ただ東京都内では分譲マンションの平均購入価格が上がっています。
竹地は。いずれ愛知県でもマンションに割安感を感じにくくなるのではないかと推測。
天野もリニア開業による高騰を危惧しています。
西三河地域に注目が集まる
愛知県でマンションの建設が増える中、特に人気が高まってきているのが西三河地域とのこと。
名古屋よりも割安で、都心から近くて便利、資産価値が期待できる点で人気が高まってきているそうで、知立市ではマンション建設ラッシュとなっているそうです。
また岡崎市にも駅前に高いマンションが建ち、天野の出身である蒲郡市でも駅前に続々と建設が進んできているようです。
昔はマイホームといえば、ちょっと都心から遠くても庭付き一戸建てを選ぶ人が少なくなかったようですが、利便性や老後のことを考えてマンションという選択肢も増えてきたのかもしれません。
(岡本)
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