「なぜ女性だけ行列?」トイレの行列を巡る様々な意見
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駅やライブ会場、大型ショッピングモールなどで目にする、女性トイレを待つ行列。男性トイレは列があまりできない一方で、なぜ女性トイレだけに行列ができるのか疑問を持った女性が、不特定多数の男女が使うトイレの便器数を調べました。2月20日の『CBCラジオ #プラス!』では、朝日新聞の記事を基に、CBCアナウンサー永岡歩と山本衿奈、つボイノリオがこの話題について意見を交わしました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く便器数を調べて比較した結果
東京都の百瀬まなみさんが便器数を調べるきっかけとなったのは、2022年に行なわれたムード歌謡コーラスグループ「純烈」のコンサートでした。
松江市から岡山県倉敷市に向かうため2時間半ほど電車に揺られ、JR倉敷駅に着いた時にトイレに入ってみると、そこには5人ほどの列が。
5分ほど待ち個室に入れましたが、トイレを出ると、入口の案内図が目に入ります。
男性用トイレの便器は小便器が4つ、個室が3つの合計7つ。一方、女性用は個室が4つのみ。
個室の数は1つ多いにせよ、総数で見たら男性用の方が多かったのです。
そこで百瀬さんがトイレ706か所を調べたところ、9割以上のトイレで男性用トイレの方が便器数が多いということがわりました。
特にJR八王子駅では、女性用個室が6つ、男性用は個室が7つと小便器10の合計17となり、女性の2.83倍にのぼります。
結果に対する様々な意見
この結果に対し女性からは「私もおかしいと思っていた」「待つのが当然で仕方がないものだと思っていた」などの声が届いた一方で、「男女トイレの面積は変わらないなら平等」「女性トイレだけ広くするなんてわがままじゃないか」といった意見もあったそうです。
しかし、面積が平等でも便器数は異なることは公平とは言えないのでは、と百瀬さんは訴えています。
この話題に対して山本は、男性の小便器と女性の個室の平均使用時間が異なることを挙げました。
山本「やっぱり女性としては、女性のトイレがちょっと多い方がありがたいな」
70代のつボイは女性トイレの行列を同情的に見ているそう。
歳を重ねていくにつれ尿意をこらえるのが至難の業だそうで、余裕を持って向かってもトイレを見ると一気に尿意が迫ってくるそうです。
つボイ「ドアの前で順番を待っている人の尿意をこらえる苦痛はさぞかし大変」
高齢女性もつボイと同じ尿意の迫り方であれば、ドア前で尿意をこらえるのは大変そうです。
どうやったら解決する?
コンサートなどでは男性トイレを女性トイレに変えて女性用の数を圧倒的に増やすといった工夫がされていますが、それでもやはり行列はできてしまいます。
また、永岡は「ライブによっては男性も並ぶ」と嘆きました。
というのも、男女ともに人気の高いアーティストのライブでも女性のトイレ数を増やすので、減らされた男性トイレに行列ができたことがあったそうです。
男女ともに同じ数だけの列になるような公平性を作るのは簡単ではありません。
では、最新のトイレ施設はどのような配慮がされているのでしょうか。
つボイは1月19日に開業したばかりの夢洲駅に行きました。
そこには「オールジェンダートイレ」が設置されていたそうです。
これは男性・女性といった性別に関係なく、どのような性別でも利用できるトイレのこと。
つボイはオールジェンダートイレを「女性が使うなら数の均衡は保てるのではないか」と期待しました。
待ち時間に苦しめられるトイレ行列問題。解消される日は来るのでしょうか?
(ランチョンマット先輩)
番組紹介
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