中日・落合英二二軍監督に聞いた、尾田剛樹選手が今すべきこと

7月26日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』では、若狭敬一アナウンサーが落合二軍監督に取材。二軍にいる選手の状況を伝えました。ドラゴンズファンが気になっている尾田剛樹選手の話題も飛び出しました。
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24日の木曜日、ナゴヤ球場に足を運んだ若狭。ドラゴンズ二軍が、地元の社会人チームジェイプロジェクトと練習試合を行なっていたそうです。
バックネット裏の観客席で、落合英二二軍監督と試合を見ながらの取材。監督代行は渡邉博幸コーチがしていたそうです。
まず気になるのが怪我人の状況。石川昂弥選手は、7月15日のウエスタン・リーグの広島東洋カープ戦で左足を痛めました。16日に病院で検査をして、17日からはリハビリ組。
「今は走れているよ。8月上旬には全体練習に入れると思う」とのことで重症ではなさそうです。
高橋周平選手は6月11日の交流戦に左肘脱臼の大怪我をしました。怪我をした直後の左肘はとんでもない腫れ方をしていたそうで、今シーズン中の復帰は難しそうです。
福永の復帰はいつ?
福永裕基選手は、5月27日の東京ヤクルトスワローズ戦でヘッドスライディングをした時に左手を骨折。6月上旬にはプレートを入れる手術をしていました。
中日スポーツには「8月中に実践復帰して、一試合でも多く一軍で出られればと」と本人のコメントが報道されていました。
しかし、落合二軍監督の言葉は本人のコメントよりは慎重でした。
「8月下旬に全体練習に復帰できればいい。試合は9月に入ってからかなあ」
復帰目途にズレが出る理由
若狭「長くドラゴンズの取材をしているとわかるんですが、大怪我の選手はあんまり目途を立てないんですね」
福永選手本人の感覚と落合二軍監督が考える復帰時期のズレについて、若狭が解説します。
きっちりと復帰の目途を立ててしまうと、選手はそこから逆算してしまうそうです。早ければ早いで、嬉しくなって無理をする。遅れていれば遅れていたで焦って無理をする。
いずれにしても怪我に繋がる可能性があるので、大怪我の場合はぼんやりした目途なんだそうです。
そのぼんやり加減が、首脳陣とトレーナーとでズレるのは当然。まして福永選手からすれば「一日も早く」という思いがあるのが当然、とのことでした。
若狭「シーズン終盤、クライマックスシリーズの行方がもつれにもつれているところで救世主のように福永選手が復帰することを願っています。これはファンのぼんやり目途です」
好調の松木平と仲地
投手陣では松木平優太投手と仲地礼亜投手の状態が良好とのこと。
松木平投手は、踏み出す左足が安定していなかったそうですが、やっと決まってきてストレートに力が出てきたそうです。
「松木平独特の角度が出てきた。角度がないとチェンジアップが効いてこない。やっとその角度がつくようになったね」と落合二軍監督。
一方、仲地投手については「まだ二段モーションがしっくりこないみたい。最初からセットポジションで行くかどうか決めた方がいいかもしれないね」とのことでした。
若狭「ベテランが、暑い夏場でしんどくなってきた時に、松木平投手と仲地投手が救世主のように現れてくると、チームも安定した戦いができると思います」
尾田選手に声をかけた?
ドラゴンズは7連勝の後のオールスターゲームを挟んで4連敗。最初の2連敗に大きく関わったのが尾田剛樹選手です。
連勝が止まった試合は、20日の横浜DeNAベイスターズ戦。
レフトの守備固めに入っていた尾田選手、DeNAの京田陽太選手の当たりを後逸してしまいました。ちなみに記録はスリーベースでした。
それを取り返そうと思ったのか、翌日の試合では終盤に代走で出て、牽制タッチアウト。そして翌日登録抹消。
この後が気になった若狭は、落合二軍監督に対し、尾田選手には声をかけたのかと質問。すると「かけたよ。かけた方がいいと思った」と答えたそうです。
どんどん行くぞ
落合「練習不足とか準備不足とかふてくされた態度の選手には俺は一切声をかけない。でも尾田は違う。今回の大きな失敗で、今後委縮して彼の良さが消えたらそれこそ終わる。どんどん行くぞと声をかけた」
尾田選手がやるべきことは、なぜ失敗したかを突き詰め、とことん練習。ひとつひとつ二軍の試合で成功体験を積んで、大きな失敗から来る不安や恐怖を潰すことだそうです。
落合「泣いてる場合じゃないよ。アマチュアはいいんだよ。泣いて終われるから。プロは違う。次がある。次があるからこそキツイ。でもそのキツさを乗り越えないといけない」
尾田選手はジェイプロジェクトとの試合ではレフトに入っていたそうです。
若狭「私の目の前で盗塁を決めました。這い上がってきて欲しいと思います」
(尾関)
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