どこでも発生しうる陥没事故。今すぐ確認できる自治体の情報は?
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1月28日に埼玉県八潮市で大規模な陥没事故が発生して間もなく4週間。男性1人が安否不明となっている他、今なお多くの影響が出ています。被害が拡大した原因は、土地のほとんどを占めていた砂が下水道管の中に流れ込んでしまったためと推測されています。2月14日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、竹地祐治アナウンサーがつボイノリオとこの話題を取り上げました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く道路陥没の現状
国土交通省によると、2022年度に起きた道路陥没は全国で1万548件。
大きな陥没のみが対象で、小さなものはカウントされていない可能性もあり、実状はさらに数字が多くなっているかもしれません。
このうち、下水道設備が陥没の原因とされるものは13%。
下水道整備が早く進んだ東京23区は51.8%で、政令指定都市は26.4%にのぼります。
つまり東京都や名古屋市などは早めに下水道管が整備された分、老化も進んでいるため事故の発生が早いと見られます。
地方での老朽化は先になるため、竹地はこれから全国的に道路陥没の問題が波及して起きてくるのではないかと危惧します。
なぜ被害拡大した?
埼玉県八潮市での道路陥没事故で被害が広がった原因は、アスファルトの下が主に砂だったことにあるようです。
下水道管の中に砂が流れ込んだため、陥没の穴が大きくなったのではないかと推測されています。
八潮市のある場所は7000年前から8000年前の縄文時代ではまだ海でした。そこに砂が堆積して人が暮らせるようになり、さらに近代化でアスファルトが敷かれるようになったのです。
竹地「陥没しやすい地面下があったということですね」
地名から性質を読み取る
関東平野の多くは砂地で、そもそも危険性が高いと言われています。「地面の下をあらかじめ知っておくのは重要では?」と警鐘を鳴らす竹地。
その土地のプロフィールは地名に残されています。
例えば名古屋市千種区と昭和区にある「吹上」という地名の意味について、竹地は「水が噴き上げる土地。水が湧く土地というんですかね」と解説。
つボイも思い出したことがあったそう。
昭和区の滝川地区では大雨が降った際、こどもが側溝の水に流されて亡くなったそうです。
その時「先人たちが滝とか川とか注意するようにってそういう地名つけたのかな」と思ったそうです。
ところが後日調べてみたところ、滝川地区は織田信長の家臣である滝川一益がおさめていたことが名前の由来で、水とは関係なかったとのこと。
つボイ「何でもかんでも繋げてはいかんかなと思いながら、でも先人たちの警告みたいなのは地名の中にありますよね」
自治体の情報をうまく活用しよう
津波に襲われやすい海沿いの地域には、過去の災害が記された石碑が残っている場合があります。
竹地「先人が後に同じことが起きちゃいけないということで、せっかくそういう残った地名とかを一回深掘りしてみる。地面の下が気になる時は地名の深掘りがいいかなと思います」
その際に役立ちそうな情報を自治体が提供しています。
防災に関連する情報を学区ごとにまとめた「地区防災カルテ」です。
地震が起きた場合、どのように揺れるかが記された「震度分布」など、地面下がある程度見える形にしてあるそうです。
竹地「いま私たちも立ち返って住んでいる土地を気にする、いいタイミングかもしれないな
と思いました」
(ランチョンマット先輩)
番組紹介
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