大リーグ野球殿堂入りを果たしたイチローさんの言葉
1月22日、大リーグ・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんが、栄えある日本人初の殿堂入りを果たしたことが発表されました。イチローさんは愛知県豊山町の出身で、東海エリアはこのニュースに沸いています。23日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、この朗報に関する投稿をつボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。
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イチローさんに投票された394票のうち393票を獲得し、得票率は99.7%で満票に1票届きませんでした。
それに対しイチローさんはこう言いました。
「1票足りないというのはすごくよかったと思います。いろいろなことが足りない、人って。それを自分なりに完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね。
不完全であるというのはいいなと。生きていくうえで不完全だから進もうとできるわけで。そういうことを改めて考えさせられるというか、そこに向き合えるのはよかったなと思います」
足りないからこそ、完璧を追い求めて進んでいけるということです。
吉田沙保里選手の母のひと言
イチローさんの発言について反響が寄せられました。
「イチローさんのアメリカ野球殿堂入り、満票に1票足りなかったときの前向きなコメント、本当によかったです。そこで思い出したことがあります。
2016年のリオデジャネイロオリンピックで4大会連覇を逃した女子レスリングの吉田沙保里さんのお母さんが『うちには金メダル3つありますから、今回は銀メダルでよかった』と発言されたのを思い出しました」(Aさん)
小高「とてもやさしくてポジティブな言葉ですね」
つボイ「足りないというところに意味を見出したということです」
吉田選手をいたわり称える親心が感じられます。
障がいがあっても
そして、こんなおたよりも届き、つボイを感激させました。
「私はIQ69の軽度の知的障がいを持っています。軽度とはいえ、見た目は普通のおじさんです。
普通に結婚もしたいし、家の建て替えもしたいけど、安月給で仕事大変なんで、仕事以上につらさがあります。誰にも言う人がいないので、この場を借りて不満を吐き出したいと思います!」(Bさん)
つボイ「私、感動しました。普通はちょっとやめとこうかと思うところを、69です!と前向きにちゃんと受け止めて、ちょっと笑いに変えながら…」
小高「めっちゃ機転がききますね」
つボイ「こういうことです。みんな足らないものがあってそこをどう乗り越えていくか、満票に足らなかったイチローさんでも、足りないというところに向かい合ってこれからも生きていきたいなという、この方もそうです。軽度の知的障がいと向かい合いながら、69という数字の味わいを感じながら、向かい合って生きていくぞーというおたよりです」
足りないのはみんな一緒です。それをどう捉えて進んでいくかにその人らしさが感じられます。
(みず)