左右どちら?車の「給油口」の意外な事情
12月10日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』、この日のテーマは「なんでやねん!」。車の買い替えを検討中、奥さんがiPadで「右側給油口 コンパクトカー」と調べていたというリスナーAさん。奥さんはなぜ、こんな検索をしたのでしょうか。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く何より「タイパ」重視!
現在所有している車が10年目を迎えることから、来年の車検前に買い替えを検討することになったAさん。主に奥さんが乗る予定のため、車種選びは奥さんに任せていました。
ところがある日、AさんがリビングのiPadの検索履歴を何気なく見てみると、そこには「右側給油口 コンパクトカー」という謎の言葉が残されていたのです。
気になって尋ねてみると、奥さんはこう答えました。
「左側に給油口がある車が多いせいで、セルフのガソリンスタンドでレーンが混むから、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視して右側給油口の車を選んでる」
この答えを聞いて思わず驚いたAさん。
「えええ!車を選ぶ時って、燃費とか形とか、メーカーから選ぶんじゃないの?一番の優先順位が、セルフのガソリンスタンドのタイパ?その考え方、ちょっとわかりません」(Aさん)
「右側に給油口がある車なんてあるんですか?」と首をひねる佐藤実絵子。北野誠と松原タニシも、考え込む様子でした。
リスナーからのリアクションで検証!
この話題には多くの反響が寄せられました。
「給油口は、国産車なら日産とスバルは右側ですよ」(Bさん)
「確かに左側が多いですね。ただ、自分が所有していたスバル車は右側です。今の愛車BRZも、もちろん右側です。兄弟車のトヨタGR86も、トヨタ車としては珍しく右側です。ただセカンドカーのサンバーバンは、スバル車としては珍しく左側です」(Cさん)
これに松原は「スバル車の左側もあるんだ!」と驚き、佐藤も「いろいろあるんだー」と感心した様子。
メーカーごとにメインの側はあるものの、車種によって違いが見られるようです。
「ガソリン給油口右側説、笑えます。たくさん車がある環境で働いておりますので、確認してみました。20台中、右側が給油口の車は8台と少ないです。左側が給油口の車の傾向は、ミニバン・ファミリーカーに多く、バン・スポーツカーは右側が多い傾向が確認されました。以上、現場からです」(Dさん)
佐藤「この辺はなんやかんやトヨタの車が多いので、左が多いんですね」
ファストパス気分が味わえる
「車の給油口左右問題ですが、確か国産車だと日産・ホンダ・スバル・スズキが右側です。そして世界のトヨタは左が給油口ですので、“愛知県給油所あるある”で、セルフスタンドは左側が混みがちです」(Eさん)
そんなEさんが乗っているのは日産車。行きつけのガソリンスタンドが安いので、まれにとんでもない行列ができるそうですが、店員さんが「給油口が右側の方はこちらにお進みください」と言ってくれるおかげで、まるでテーマパークのファストパスのように縦列を素通りして給油できるそうです。
松原「ほんまにそうなんや!」
北野「大事やね!」
Aさんの奥さんの狙いは、あながち間違っていなかったようです。
給油口について詳しくなった!
「フロントエンジン・リアドライブ(後ろの車輪が駆動輪)の車は、給油口は右側にどうしてもついてしまいます。しかしこういう車はスポーツカーが多く、軽自動車のワンボックスや軽ワンボックスも該当します。まれに三菱車のようにまるっと逆の車もあります」(Fさん)
北野「そこまで知ってるんですか…」
「コンパクトカーは大体FF(フロントエンジン・フロントドライブ)なので、給油口は左にあります。ドライブシャフトを後輪に伝えるパーツが減る分、車の重さを軽くすることができます」(Fさん)
「給油口だけでここまでメールが来て。ここまで勉強になるのは初めてです」と、リスナーに感謝する北野でした。
(minto)