見た目は地味でもファインプレー!中日OB・英智が解説
11月19日、元中日ドラゴンズの英智さんがCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演し、WBSCプレミア12などについてリスナーからの質問に答えていきました。聞き手は加藤里奈と三浦優奈です。
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以前に「草野球でのヤジが気になる」と相談したAさん。
この時の英智さんの答えは「相手チームに『アドバイスをくれてありがとう』と言ったら?」というものでした。
Aさんはこれを実践してみたそうです。
「一昨日、試合でそれを試しました。そしたら相手が戸惑い、甘い球が来たのでツーベースヒットを打てました。英智さんありがとうございました」(Aさん)
英智「ヤジにヤジで返すと何もいいこと起きませんからね。どっかで終止符を打ってプラスに転換していってもらえればいいと思います」
三浦「『アドバイスくれてありがとう』っていう精神力もすごいです」
加藤「ヤジは面白く打ち返しましょう」
英智「ボールもヤジも打ち返して下さい」
我慢もファインプレー
「プレミア12、台湾での2日間、雨と風が強かったです。侍ジャパンの外野手の動きはどうでしたか?」(Bさん)
英智「台湾のあのグラウンドは、僕はウインターリーグで行ってましたから慣れ親しんでます」
風が難しい上に、空が澄んでいると遠近感がわかりづらいそうです。特に外野を守ったことがない選手が外野を守る場合は、些細なミスを防ぐためにコーチや監督とのコミュニケーションが必要なんだとか。
ミスで加藤が気になったのが、17日のキューバ戦での清水投手の悪送球。
6対4と2点リードの7回。日本の守備回。ワンアウト、一塁・二塁の場面で鈴木昭汰投手から清水達也投手へ交代。
打たれたのは三塁方向へのボテボテのピッチャーゴロでしたが、清水投手はファーストへ悪送球。ふたりが帰って同点に追いつかれてしまいました。
加藤「解説の古田さんが『危ない。投げちゃダメ』みたいなことを言っていたんですが、あれはもっと落ち着いて判断しなきゃいけないシーンなんですか?」
英智「焦って普段しないようなギリギリのプレーの時に意図しないミスが起きますから、そういう時は投げないのも勇気なんですよね」
ミスを広げないために、投げるのを我慢することもファインプレーのうちだそうです。
着地に気をつけろ
「台湾の選手がよくフェンスにぶつかるシーンがありました。ギリギリのプレーはわかるんですが、追い方もよくないのかな?英智さんの意見は?」(Cさん)
英智「見てたら柔らかい素材で、カチカチのフェンスではないように見えましたけども、吉本新喜劇の島田珠代さんみたいな感じでうまく受け身を取って怪我しなければいいんですけども」
三浦「パンティーテックスですね(笑)」
吉本芸人の島田珠代さんには、パンティーを穿いているかいないかを確認する「パンティーテックス」という激しめのギャグがあります。
英智「珠代さん天才ですよね。僕もフェンスにぶつかる時は珠代さんを参考に…冗談抜きで一番気をつけたいのは着地の際の捻挫です」
慣れていない球場には注意
外野手がボールを追ってフェンスに当たったりジャンプした時は、着地の時に平衡感覚が一瞬ブレてわからなくなるそうです。
捕球後に踏ん張って立っていようとするより、わざと転がって受け身を取るようにして捻挫を防ぐんだとか。
加藤「レフトの桑原(将志)選手は、かなり落ち着いて、フェンスまでの距離を見ながらファウルを取りに行くシーンもありました」
英智「慣れてない球場は、ボールだけ見ているとフェンスまでの距離が分からずにそのままの勢いでぶつかってしまいますから、用心深くやった桑原選手はいいプレーでしたよね」
捕っても敢えて投げない。フェンスとの距離を見ながら捕球。地味なファインプレーを分かりやすく解説した英智さんでした。
(尾関)