偽物の客のことをどうして「サクラ」って言うの?

イベントなどで盛り上げたり、本当は客が少ないのにあたかも人が多いように見せる偽物の客のことを指す「サクラ」。なぜいま見頃を迎えている桜と同じ言葉なのでしょうか?4月1日の『CBCラジオ #プラス!』では、山本衿奈が「サクラ」について調べたことを紹介しました。
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「サクラ」の由来は諸説あるようですが、山本がこの日紹介した説は、歌舞伎の世界が発祥だということ。
歌舞伎には客席から役者に掛け声をする「大向こう」があります。
山本「『よっ、成田屋!』とか『待ってました!』とかね。いろいろありますけど」
しかしこの大向こうをかけるタイミングは事前に知っていないと難しいもの。
とはいえ、大向こうがないと芝居が盛り上がらないため、掛け声は絶対に欲しいところです。
そこで歌舞伎の公演を無料で見せる代わりに、指示をしたタイミングで大向こうをかける約束事をしたのが「サクラ」の始まりといわれています。
なぜサクラと呼ぶようになった?
ではなぜ大向こうをかける約束を交わした人をサクラと呼ぶようになったのでしょうか。
山本「サクラをやる代わりにタダで歌舞伎を見られた。お花見もタダで桜を見られるじゃないですか」
無料で見られるという共通点から、サクラと呼ぶようになったという説があるようです。
また山本はもうひとつの説を紹介。
山本「大向こうってパッと行ってサッと引く。『待ってました!』ひと言がこう、あっさりとしてる」
これを咲いて散る桜の様子になぞらえて「サクラ」と言うようになったそうです。
ちなみに、4月12日(土)13日(日)にはエフエムとよた(ラジオラブィート)とCBCラジオの共同イベント「三河ラジオフェス & とよた軽まつり」が開催されます。
ステージイベントでは『CBCラジオ #プラス!』のパーソナリティ達も出演予定です。
山本「ここではね、サクラじゃなくって、リスナーの皆さんで観客を埋めていただきたい」
(ランチョンマット先輩)
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