中日・外野手必見?外野コーチ平田良介、コーチングスタイルを表明
11月12日、中日ドラゴンズの外野守備走塁コーチに就任したばかりの平田良介さんが、CBCラジオ『ドラ魂キング』に出演しました。コーチとしての気概を加藤里奈と三浦優奈が尋ねます。
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平田「打ち方が、昔よりもまっすぐ振る並行スイングで、野球の理論も変わってきましたね」
練習方法やコーチ・選手が練習に取り組む意識が、現役時代と違っていて驚いたという平田さん。
外野守備走塁コーチという平田さんの仕事を具体的に尋ねていきます。
まず全体練習のメニューを決めるコーチがいるそうです。その中で、外野手の練習メニュー、さらには外野手個人個人のメニューを考えるのが平田さんの役割だそうです。
メニューはキャンプが始まる前に、全体をスケジュール的に決めるのではなく、外野全体と各外野手のメニューを、選手の調子や課題の達成度を見て日々考えるそうです。
三浦「ということは、選手よりだいぶ早く球場に行かなきゃいけないってことですか?」
平田「よくわかりましたね(笑)。ギリギリで行こうと思ってたんですけどそれではダメ。今は朝が早いです」
当初はアップが始まる30分前に球場へ行くつもりだった平田さん、今は1時間以上前に着いているそうです。
コーチの仕事
すでに成長が見られる外野手では細川成也選手、鵜飼航丞選手、樋口正修選手の名前が挙がりました。
平田「フェニックスリーグは井上監督直々に現地宮崎入りしたこともあり、若い選手は目の色変わってたし、その状態で秋キャンプに入ってるんで、選手全員の成長を感じますね」
平田さんのコーチとしてのスタイルは、選手に強制するのではなく、選手が自発的に、自分の課題に取り組むことを重視するそうです。
平田「自発的に動くようになった時が成長するチャンスだと思ってるんで、選手が自発的になるように持って行けたらと思ってます」
色んなところから栄養補給
ある動きを選手たちに教える場合は?
平田「最初は考えてやってもらいます」
まずは自分で考えさせ、徐々に修正していくそうです。さらに悪い動きもやってもらうとか。
平田「僕が悪いと思った動きの中でも、本人がいいと思う動きもあると思うんですよ」
平田さんが考える良い動きと悪いと動きの両方から、本人がいいと思う動きを組み合わせていけばいいというのが平田さんの考え。
平田「悪い部分からも栄養摂っていくみたいな感じ。自分のいいと思ってるやつだけだと絶対偏っちゃうし、これは悪い動きだと本人が気づいたら、それはやらなくなると思いますし」
考える力をつけて欲しい
三浦「いま野球に関わらず、一般の会社では新人に何かを頼むと『何のためですか?』と理由を聞いてくる方が多いと聞くんですけど、そういう方は特にいらっしゃらないですか?」
平田「いるとは思うんですけど、そういう人には『まず自分で考えてみて』って言いますかね」
また、何でも近道をしたがる風潮もあります。
三浦「コスパじゃないけどタイパ」
加藤「タイパ世代って言ったりする」
コストパフォーマンス(費用対効果)と同じくタイムパフォーマンス(時間帯効果)。1990年代半ばから2010年代初頭生まれのZ世代では、最短時間で最大効果を求める若者もいます。
平田「合理が、実は逆に遠回りだったり。考える力をつけるのも必要だと思うので、まずは自分で考えてやってみてってなりますかね」
コーチとしての考え方がよくわかる平田さんの話でした。
(尾関)