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タワマンの配達に4時間以上⁉︎様々な課題がある物流問題

タワマンの配達に4時間以上⁉︎様々な課題がある物流問題

物流や運送業界などにおいて、日に日に影響が表れている「2024年問題」。日経ビジネスによると、配達員はタワーマンション1棟の配達で4時間以上かかる「タワマン地獄」にハマってしまっているそうです。11月8日の『CBCラジオ #プラス!』では、竹地祐治アナウンサーが様々な物流問題を取り上げました。聞き手は山内彩加アナウンサーとつボイノリオです。

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なぜ4時間超える?

最近タワーマンション1棟で配達が4時間を超えてしまい、物流業界では「タワマン配達には別料金をもらいたい」という声が挙がっています。

住宅から住宅への複数回の移動が原因だと考えていた竹地。
「タワーマンションビル1棟で配達するんだったら、もうそこの場所で行けるわけだから、 結構効率よくポンポンとっていう風に思ってた」とのことですが、記事を見て驚いたそうです。

タワーマンションの配達に時間がかかる一番の理由は、エレベーター。

50階建てで1000戸あるタワーマンションで宅配業務をする際、もちろんエレベーターを使用します。50階分の上下の時間が必要になるため、エレベーターが何機かあっても相当の待ち時間が発生してしまうのです。

そうすると1軒1軒配るにしても時間のロスは出てしまうため、タワーマンションの配達には時間がかかってしまいます。

名古屋でも高いビルが林立しており、「いま名古屋でもメインのストリート、その広小路通り沿いでも新しいビルが続々立っていて、似たような問題がいっぱい起きてるんだなと思って、ちょっと注目しちゃいました」とのこと。

2024年問題

ここ数年、対応を求められ続けてきた「2024年問題」。
残業で疲弊していく影響でのなり手の減少を危惧し、今年の4月からトラック運転手の残業時間の上限を年間960時間と規制しました。

しかしこれによりトラック輸送量は14.3%減少、さらには運転手14万人相当の仕事が減ることになります。

最近は置き配などで利用者側も配達員に協力をするような形で問題の対応をしていますが、問題解消には至りません。

この問題に対し竹地は「物流の仕組み自体、もうちょっと見直して変えてかくのかなっていうのが大きいなと思って見てます」と意見を述べました。

配達問題、さまざま

タワマン地獄や残業時間の多さだけではなく、限界集落や限界自治体などの過疎地の宅配業務も問題視されています。

住民がいるかどうかわからないような空き家状態になってる家に何度行っても、対応してもらえないケースは少なくないようです。
このことによりまた配達員の時間のロスが増えてしまっています。

配達というと、郵便ハガキについても竹地は言及しました。

ハガキ料金が63円から85円へと35%も上がりし、定型郵便も84円などでしたが統合されて110円に。
年賀状の配達が減っていく中、年賀はがきでさえ35%も上がってしまったらより年賀状の購入が減り、郵便局も首が締まるのでは?と危惧する竹地。

竹地「本当に物の流れ、物流っていうのが大転換期迎えてるなって思うんですよね。じゃあそれに適した方法ってちゃんと見出せてるのかな。そこに不安もあるんですけど」

人の流れにも問題が

物だけではなく、人の流れも見直す必要がありそうです。

まずはインバウンドの影響で起こっている白タク(違法タクシー)問題。
例えば中国の方が中国の団体を案内する際、本来利用するべき公共交通機関やタクシーを選択せず、自分たちで車を用意して運ぶというようなことが頻繁に起こっています。

さらには民泊の問題も。

竹地「僕、ずっと前からビルの前の電柱なんかにそのキーボックスがぶら下がってるのを見かけてて『なんだろうこれ』とかって思ってたんです」

そのキーボックスは民泊利用者のための鍵。
利用者がキーボックスの暗証番号で解除し鍵を取り出し、自由に施設に入れる仕組みです。そのため施設の管理人が不要なシステムとなっています。

竹地はこの仕組みに苦言を呈しました。

竹地「旅館とかホテルとかだったら、ちゃんとそれをおもてなしするっていう仕組みが出来上がってるからいいんですけど、大量にインバウンド、どんどん人寄せりゃいいよっていって寄せてくると、今度、じゃあその人たちどこに泊まんのっていうので、 便利でちょっと危ういような」

暗証番号を知らなければ手に入れられない、しかし知っていれば誰でも手に入る。
便利だからと現状維持をしていると、いつか事件や事故が起きてしまう可能性もあります。

竹地「本来じゃない仕組みみたいなものができてきて、それが普通に並列で走ってるみたいな状態になるっていうのが、どうも気持ち悪いなと思ったりするんですよね」

今後、国会での予算審議が進んできます。
しかしそんな中で、裏金問題や国民民主党の103万円の壁などといった「ひとつひとつの問題っていうよりは、大きな仕組み自体をちゃんと見直して変えてかないといけない時に来てないか」と竹地は警鐘を鳴らしました。

給料形態が問題

物流問題について、つボイは給料形態の側面から言及しました。
日本の給料形態は基本給が安く、手当やボーナスで上乗せしていく形でこれまできています。

つボイ「トラック問題の運転手さんでも『安いでしょ?安いけど、残業やれば、こんだけの収入があるじゃないですか』といって今まで成り立ってたのが、『いや、この時間しか働いちゃダメです』といったら、これ企業の方も困るし、運転手さんの方も手取りなくなるという」

今までの手当などを期待して基本給を安くする給料形態が、ここに来て「2024年問題」に繋がっているのではないでしょうか?

竹地「建て増しみたいな感じで家を大きくしてきたんだけど、もうそれじゃ追っつかなくなってるっていうような状況で、本当に大きな建て替えが必要なんじゃないのかな」

日本が抱える物流と人の流れの問題。
全ての解決に導くための大きな変化が求められます。
(ランチョンマット先輩)
 

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