タイムマシンで若返り?インドで起きた仰天詐欺
永遠の若さ、不老不死…幻想であると知りつつも、はるか昔から憧れる人が後を絶たないその願い。過去に戻って若返ることができる方法があるとしたら、あなたはやってみたいですか?10月15日のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、そんな若さを切望した人たちにまつわるニュースが取り上げられました。つボイノリオと小高直子アナウンサーがコメントしています。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く永遠の若さをあなたに?
現地メディアによれば、事件が起こったのは、インド北部にあるウッタル・プラデーシュ州。
タージ・マハルで有名なこの地域に住んでいた、とある夫婦が発端となります。
なんとこの夫婦、人を若返らせることができると言うのです。
夫婦いわく、このタイムマシンを使うことで過去に戻り、老化を逆転させられるとかとか。
タイムマシンはIT先進国であるイスラエル製だそうです。
「海外から輸入したタイムマシンによって、数カ月で目に見える効果が得られる」という優れもの。
なんと60歳から25歳にまで若返ることができ、さらにこの機械による「治療」では、損傷した内臓の修復も可能なのです。
さらにお得なことに、タイムマシンを使用した患者が新たな「患者」を連れてくることで、治療が割引になったり特典がもらえたりするそうなのです。
もちろん詐欺です。
夫婦は詐欺とねずみ講によって、数十人から3億5000万ルピー(日本円で約6億1880万円)をだまし取った疑いで指名手配されています。
「イスラエル製」のブランド力
つボイ「わたしね、こういう詐欺話って大好きなんで」
どんなロジックで、どんなことが書かれた資料を使って、どんな手順で詐欺を実行したのかに非常に興味があると続けるつボイ。
つボイ「あとやっぱり、イスラエル製のタイムマシンってところがね」
「中東のシリコンバレー」とも呼ばれIT先進国として名高いイスラエルの名を借りることで、タイムマシンの信ぴょう性を高めていたということですね。
その科学力は、GoogleやApple、MicrosoftやFacebookなど世界の大手テクノロジー会社がこぞってイスラエルの企業を欲しがることからもよく分かります。
小高「いろんな技術がイスラエルは世界1位、2位を争っていますからね」
「日本製」と名がつかないところに、昨今の日本の科学力や国力の低さが反映されていると少し残念そうに続けました。
気になる詐欺の手口
小高「でも数十人から6億2000万って、本当にどうやったんでしょうね?何かしら騙されるリアリティがあったんでしょうけど…」
つボイ「そこが知りたい!一体どういうような話術で…?」
あからさまに胡散臭い話に被害者が騙されてしまった原因が気になるふたり。
夫婦が被害者らを信じ込ませた詳しい方法はよくわかっていません。
しかし「若返りたい」という人間のサガに巧みに付け込んだのでしょう。
さらに「イスラエルの最新のIT技術で」とそれらしい言葉を並べられると「お金で何とかなるのなら」と信じたくなるものなのでしょうか。
小高「あらゆる手口で詐欺というものは横行するので、騙されない知識を私たちが身に着けることが大切ですよね」
世の中、そう旨い話はないものです。
思わず「本当かも?」と思いたくなってしまうような話でも、一度冷静になって考えることが詐欺から身を守る手段のうちのひとつかもしれませんね。
(吉村)