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「物流の2024年問題」から半年。わたしたちができることは?

「物流の2024年問題」から半年。わたしたちができることは?

今年4月、トラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用されてから半年経ちました。「物流の2024年問題」と言われていましたが、現在はどうなっているのでしょう?。10月9日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが物流問題についての話題にします。

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物流問題の影響

北海道新聞の記事によれば、北海道厚岸町の厚岸漁協では、ドライバーの残業を抑えるためにトラックが港を出発する時間が早まりました。
そのため、作業時間が制限されてトラックへの積み込みが前倒しになり、サンマやカレイなどの約1割が生で出荷できなくなり、冷凍用に回さざるを得なくなったとのことです。

冷凍では売り値も下がり収入に影響します。
魚の輸送に限らず、様々な業界で影響が出ていることが伺えます。

つボイ「漁協も運送会社も、人手不足を解消してよりおいしいサンマを出荷して欲しいですけどね」

消費者目線で、新鮮なものが食べたいと話すつボイです。

再配達の荷物は約5億個!

また家庭にも影響が出ています。最も影響が大きいのは通販です。

小高「再配達が多いことが、運送会社を困らせているっていう話はよく聞きますよね」

国土交通省によると、2020年10月からこれまで再配達率はおよそ1割程度で推移しているそうですが、1割と言えど、ドライバーの負担は大きくなります。
ネット通販の市場は右肩上がりで拡大しており、2022年度に再配達された荷物は、なんと5億個以上です。

つボイ「荷物の具体的な数を知ったら、大変なことだと思いますよね」

再配達には人件費や燃料費などが余分にかかるため、業界では再配達の有料化が検討されています。
「有料化されるくらいなら、意地でも一度で荷物を受け取る」とつボイ。

宅配ボックスの設置も有効な手段

宅配受け取りについて、私たちができることもあります。
例えば不在でも玄関に荷物を置いてくれる「置き配」サービスの利用や、「宅配ボックス」の設置、さらに最寄り駅などに設置されたボックスで受け取るという手もあります。

小高「賃貸物件を探す時も、宅配ボックスがあることを条件に探す方も増えているそうです。賃貸広告にも、宅配ボックスがあることをアピールする物件がありますよね」

マンションのイメージが強い「宅配ボックス」ですが、個人宅にも設置できるものがあります。
レパートリーも豊富で、持ち去られないように固定できるものやカギがかかるもの、中には冷蔵機能がついたものまであるそう。

また自治体によっては「宅配ボックス」設置のために補助金が出るようです。
国土交通省では9種類の補助金を運営中で、それとは別に住んでいる市町村が独自に補助金を出すケースもあるため「調べてみるといいかもしれない」と小高。

ちなみにマンションで自分の居室前に設置したいと思っても廊下は共有部となるため、設置には注意が必要です。
小高は「管理会社に問い合わせてみるといいと思う」とアドバイスしました。
(葉月智世)
 

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