元中日・英智が求める新監督像は「見守り続ける人」
中日ドラゴンズの立浪和義監督が9月18日に今季限りで監督を退任することを明らかにしました。その週に放送された中日ドラゴンズの情報番組『サンデードラゴンズ』(CBCテレビ)では新監督の話題に。「どんな監督に託したいか?」の問いに、元中日の英智さんは「良い時も悪い時も見守り続ける監督」と答えました。「見守り続ける」とは一体なんでしょうか?9月23日の「CBCラジオ #プラス!」では、CBCアナウンサー光山雄一朗が、『サンデードラゴンズ』放送後に英智さんから得た回答を紹介しました。
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これまでプロ野球中継を担当し、独自で中日の選手に取材をしてきた光山が感じた立浪ドラゴンズの3年間は「我慢・忍耐」です。
光山「『この3年間があったからドラゴンズが強くなったね』そう喋れる未来が来ることを祈っています」
この3年間で若手の積極的な起用と血の入れ替えも行ない、3年間やってきた選手が今、試合のオーダーに並んでいます。
その中には目覚ましい活躍をし今後の活躍に期待がかかる選手も複数在籍。
岡林勇希選手は2022年最多安打のタイトルを獲得し、日の丸も背負いました。
細川成也選手は球団としては14年ぶりに、日本人選手として2年連続20本塁打を達成しています。
他にも2年目の新人の台頭も注目です。シーズン100安打を達成した福永裕基選手に、村松開人選手は22日の時点で99安打と、100安打の大台に大手をかけています。
投手陣では髙橋宏斗投手の躍動だけでなく、松山晋也投手と清水達也投手をはじめとしてリリーフ陣も築かれていきました。
ファンがワクワクした3年間
光山は、3年間の「我慢・忍耐」の表裏一体にあったのが「ファンが抱いている未来へのワクワク」だったのではないかと振り返りました。
これからどんな選手になるのか、どんなチームになるのか…そのようなワクワクがあったからこそファンはドームに吸い込まれていき、観客動員数がかなり上がったのではないかと推測。
来シーズン以降、3年間で感じはじめた将来性を結実させる集大成にしていってほしいと光山は期待を胸にしています。
光山「良いところを伸ばしてまとめて、勝利へと、大きなベクトルに向かっていってほしいなと」
英智さんの「見守り続ける」とは
22日放送の『サンデードラゴンズ』に英智さんがゲスト出演し、「どんな監督に託したいか?」という質問に対して「良い時も悪い時も見守り続ける。そこがキーポイントになるんじゃないですか」と回答しました。
放送後、光山が英智さんに「見守る」について詳しく聞いてみたところ、現役時代に感じていたことを盛り込んだ回答だったそうです。
監督が選手と直接の言葉でコミュニケーションを取らなくても、監督が自分のことを見てくれているなと思う接し方が『見守り続ける』。
その関係性だけで選手の気持ちのスイッチがしっかり入ると言います。
落合博満監督から感じた監督力
英智さんの現役時代に監督を務めていた落合博満さんがまさにその接し方だったそうです。
英智さんがキャンプで遅くまで練習していても見守り続けていたほど、落合さんは常に選手を見てきました。
その時間もあり、落合さんは選手のほんの小さな異変を感じ取ることができました。そして短い効果的な一言をかけ、選手がはっと気付かされたと言います。
また、監督が常に見守り続けてくれていたという関係性を築けているから、選手の心の開き方が大きかったようです。
選手の立場からすれば、見守り続けるコミュニケーション力を持ち合わせた人が監督として好ましいのかもしれません。
立浪ドラゴンズもあと少し。
今シーズンは結果こそふるいませんでしたが、シーズン最終盤に良いところを見せてほしいです。
(ランチョンマット先輩)