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愛知県の月見団子はどうして雫型?

愛知県の月見団子はどうして雫型?

9月17日は中秋の名月でした。今年は天気が良く、多くの地域で月見を楽しめたのではないでしょうか?そんなお月見には欠かせない月見団子。白くてまん丸の団子が台の上にピラミッドのように重ねられたものが主流ですが、愛知県の一部地域での月見団子は細長い雫型です。その理由は一体なんでしょうか?9月17日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、山本衿奈が地域によって異なるお月見について紹介しました。

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雫は芋の形だった!?

この時期は月が特に美しく見えることから、昔からお団子やススキ、里芋などのお供物をして月を眺める慣習が生まれました。
中秋の名月は豊作を願ったり作物の実りに感謝をする日でもあります。

そんなお月見に欠かせないお団子。
雫型の月見団子を用いるのは愛知県だけではなく、岐阜県の一部地域や、関西でも見られます。

なぜ雫型なのでしょうか?

中秋の名月は豊作を願うもので、お供物のひとつに里芋があることから、中秋の名月は『芋名月』とも呼ばれています。
里芋をお供えしていたことから、月見団子が里芋の形になっていったそうです。
つまり、雫型は里芋型だったことになります。

色も里芋由来!?

雫型の団子の色は、主に茶・白・ピンクの3色が愛知県で定番です。

それぞれの色には意味が込められてます。
茶色は皮付きの里芋。
白色は皮を剥いた里芋。
ピンクは里芋の花を表している説や、こどもが親しみやすい色だからという説があるということです。

雫型のように、地域によって月見団子の形はいろいろ。
串に刺してあったり、あんこが添えられてあったりと、その地域で独自の変化を遂げてきました。

地域差があるお月見泥棒

番組にはお月見泥棒に関するおたよりが届きました。

中秋の名月だけはこどもたちがお供物を盗むことが許される日であり、現代では「お月見泥棒でーす」などと声をかけて各家を回り、お菓子をもらう習慣が一部地域で残っています。

この風習がある地域のリスナーから続々と投稿が寄せられました。
三重県東員町在住の方から。

「各家庭が自発的にやるので、地域行事というわけではありません。こどもたちは探して歩き回ります。『あったー』『なかったー』『ありがとう』の声が聞こえてきます」(Aさん)

他にも三重県の東紀州では安全面を考慮したイベントに。

「お月見泥棒のことをこの地域では『たばらして』と呼んでいます。夜お菓子をもらい歩く風習ですが、交通事故に遭って亡くなったことが過去にあり、今は親が一緒に気をつけて回っています」(Bさん)

地域によって様々な形に変わっていくお月見。
皆さんの地域ではどのように月を愛でましたか?
(ランチョンマット先輩)
 

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