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元中日・吉見一起が回答「打てなかった時、どうして悔しがらないの?」

元中日・吉見一起が回答「打てなかった時、どうして悔しがらないの?」

中日ドラゴンズの情報番組CBCテレビ『サンデードラゴンズ』では、9月15日に吉見一起さんが視聴者の質問に答えていきました。番組MCを担当している光山雄一朗アナウンサーは放送後、吉見さんに他の視聴者からの疑問を追加で質問。その回答を翌16日放送の『CBCラジオ #プラス!』で光山が紹介しました。視聴者の素朴な疑問に対するプロの回答とは?

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ドラゴンズの得点力不足の原因

15歳女性から来ていた質問です。

「打てるバッターはいるのに、得点力不足なのはなぜ?」

この質問には聞き手の三浦優奈も頷きます。

三浦「チーム打率はそこまで悪くないですからね」

吉見さんによると得点力不足の原因は「配給の読みがバッターに不足しているからなのではないか」ということ。

ピッチャーは得点圏にランナーを進めてしまうとギアが上がります。
それによって初球から厳しいところにボールを投げる傾向にあり、またランナーがいない時に比べて失投が少なくなります。
そこを加味して相手バッテリーがどんな攻め方をしてくるのか、いわゆる「配球」をもっと考える必要があるのではないかと吉見さんは指摘しました。

15日に東京ドームで行なわれた読売ジャイアンツ戦にもその反省点が現れた試合内容でした。
3点ビハインド4回表で中日は1点返しましたが、1アウトランナー3塁2塁というチャンスから追加点が取れませんでした。

ここでもう1点2点取れていると試合状況が変わったかもしれません。
こういったチャンスで大事になってくるのは、吉見さん曰く「配球を考えること」です。

なぜ悔しそうな顔をしないの?

66歳女性からの質問です。

「打てなかった時、悔しそうな顔をしないのは何故?」

三浦「悔しがってる人の方が目に入るので悔しがっているイメージもあるんですが、確かに選手によってはあまり表情に出さない人もいるかな?」

吉見さんは「プロだからこそ」だと回答しました。
そもそも悔しさはプロの選手にも当然ありますが、表に出すのは相手に隙を与えることになるとのこと。
「隙を与えないためにも淡々とやることが大事」ということです。
 

涌井投手の精神力

この最たる例が涌井秀章投手。

9月15日の試合で先発登板だった涌井投手は5回を投げて3失点。立ち上がりに2点取られ、中盤にライトスタンドにホームランを打たれました。
光山が試合後の涌井投手の談話を見ていると悔しさを滲ませる様子が見受けられましたが、マウンドでの立ち振る舞いは淡々としていました。

光山「感情を表に出した方がいいと思う方もいるかもしれないが、プロの世界をそのように生きている人もいるし、そっちの方が大多数かもしれないというのは頭に入れておいた方がいいかも」

三浦「涌井投手の精神力だったり、というのを学んでほしいなと思いますね」

光山「ベテランの、最多勝何度も取った大投手がドラゴンズに今いる…そういったことを周りの投手陣も学んでいってもらいたいなとも思いますしね」

吉見さんによると、100歩譲って感情を出していいのは『ここぞという場面』です。
ここで打たなければならない場面で打てなかった時は感情を表してもいいし、また打てたら喜びをあらわにしてもいいのではと語りました。

中日は今シーズン残り10試合ほど。

光山「1戦1戦へのエールと、一人ひとりに熱い思いをファンとしては届けていきたいな」
(ランチョンマット先輩)
 

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