熱中症特別警戒アラートって?甲子園にも変化が

熱中症特別警戒アラートって?甲子園にも変化が

夏によく耳にする「熱中症警戒アラート」。そこからさらに一段階強い「熱中症特別警戒アラート」の呼びかけが、4月24日から行われます。4月22日放送の「CBCラジオ #プラス!」では、近年の熱中症関連データの数字の変動や、夏の全国高校野球選手権大会の変化について、光山雄一朗アナウンサー、三浦優奈とつボイノリオが掘り下げます。

熱中症特別警戒アラートの発表

熱中症の危険を呼びかけるアラートは気温、湿度、日差しなどから算出される暑さ指数を基に決められます。

都道府県内の全観測地点で35以上と予測されると「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。
これは33以上で発表される従来の熱中症警戒アラートよりも1段階強い呼びかけとなり、屋外でのスポーツイベントや体育の授業の自粛、在宅勤務の推奨、水分塩分のこまめな摂取の徹底を住民に伝えます。

従来の「熱中症警戒アラート」の発表は年々増え続けているのが現状です。
2021年は613回、2022年は889回、2023年には1,232回と増えています。

また、2022年までの過去5年の熱中症で亡くなった方の数は年平均で約1,300人。

体調不良者、死者を出さないためにも、一段強い呼びかけを「熱中症特別警戒アラート」として発表することとなりました。

「冷房は贅沢」という時代ではない

長年壊れたエアコンをそのままにしていたつボイの部屋。
しかし最近になり、部屋にいて15分ほどで命の危険を感じ、即座に業者にエアコン修理を頼んだそうです。
それほど近年の異常な暑さは人間にとって脅威となっています。

三浦の祖母はエアコンを贅沢品だと思って使用を渋っていたそうですが、つボイによると扇風機が普及した時も、来客がある時だけ使い、それ以外は消していた時代もあったといいます。

つボイ「扇風機やエアコンは特別なものであって、日常ガンガン使うもんではないという時代がずっとあったんですよ日本は」

光山「そういった考え方も変えていく必要があるわけですよね」

夏の甲子園に変化?

熱中症対策は夏の全国高校野球選手権大会でも行われます。

これまで暑さがピークになる昼間でも試合をしていた甲子園ですが、今後一部の日程では朝と夕方の二部制で試合を分けるシステムを導入します。
これは大会史上初めての実施となり、球児の命を守る取り組みです。

つボイは試合時間帯だけではなく、球場を甲子園からドームなどの暑さを抑えられる球場に変えることを提案しました。

どうしても甲子園という場所には球児の憧れだけではなく、ファンのロマンも詰まっていますが、もともと春の選抜の最初の開催地は、名古屋にある山本球場でした。
開催当時は「夢の甲子園」ではなかったのです。

つボイ「名古屋から変わりました。だからまた甲子園からどっかへ…球児達の命を守るためにはそういう決断も必要となってくるんとちゃうんかなというふうにも思いますけどね」

より安全に試合を行うためには、場所の変更も検討する必要があるのかもしれません。

去年の夏の甲子園は10分間の水分補給などを目的とした休憩時間「クーリングタイム」を設けたり、2025年のオフには甲子園の屋根を拡張する工事も始まる予定です。

あらゆる策が必至となる近年の熱中症。
企業や団体の取り組みが気になるところではありますが、個人での対策も忘れてはいけません。
(ランチョンマット先輩)
 

関連リンク

あなたにオススメ

RECOMMENDATION

エンタメ

ENTERTAINMENT

スポーツ

SPORTS

グルメ

GOURMET

生活

LIFE