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「享和3年」と書かれた200年以上前の石碑…江戸時代に使われていた廃道とは

「享和3年」と書かれた200年以上前の石碑…江戸時代に使われていた廃道とは

全国の道に特化した番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、千葉県にある“歴史が積み重なった廃道”を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

江戸時代の名残を感じる古道

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

千葉県の針ヶ谷(はりがや)地区を通る県道147号。特別に許可を得て、道なき道を進みます。この近くには江戸時代から針ヶ谷の坂を越えるために使われていた旧道があります。舗装され車道として今もなお使われていますが、当時は大多喜城の城主・本多忠勝などが江戸へ行くために使っていたのだとか。

道の脇には「享和3年」と書かれた200年以上前の石碑が残っていて、この石碑を道しるべとして多くの人が往来していたことがうかがえます。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

さらに県道147号沿いには、江戸時代から明治初期まで使われ廃道になった道があります。古道の名残を感じる掘割の道を、当時の人たちは旅をしたり物を売りに村から村へ往来したりしたことでしょう。

わずか3年で閉塞!?山越えに使われた幻の隧道

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

県道147号の近くに地図からも消えてしまった廃道区間があり、その区間にはたった3年しか使われなかった名も無き隧道が眠っています。5000人以上の人が関わり、寄付など募ったりして多額の費用がかけられ、山越えのために尾根の下に隧道が掘られました。

CBCテレビ:画像 『道との遭遇』

明治16年に開通したものの、崩落などが起こる恐れがあるためわずか3年で閉塞。別の道が造られることになり、短命で終わってしまった隧道は廃道となりました。今はその隧道の上を県道147号が走っています。

普段は見過ごしてしまう風景にも歴史とロマンが詰まっています。みなさんも、いつもと違う視点で道を楽しんでみてはいかがでしょうか。

3月21日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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