はだかで6時間歩く!? 「国府宮はだか祭」のもみ合い前に行われる神事「儺追笹奉納」とは
愛知県稲沢市で2月22日(木)に行われる、厄落としの奇祭「国府宮(こうのみや)はだか祭」。寒空の下、厄年の男性を中心にさらしと白タビ姿でもみ合い、熱気に包まれます。そのもみ合い前に行われる大事な神事「儺追(なおい)笹奉納」について、本厄を迎えるモノマネ芸人・JPが大調査!「国府宮はだか祭」を深掘りしました。
笹を担いではだかで6時間移動 もみ合い前の神事「儺追笹奉納」
JPが訪れたのは、創業60年を迎える名古屋市西区の老舗の銭湯「比良(ひら)温泉」。店前にははだか祭ののぼりが立ち、「裸男募集」と書かれたチラシが貼ってあります。こちらの「比良温泉」は40年以上にわたり、毎年はだか祭の日に臨時休業して宿元として祭りを支えているそう。
「国府宮はだか祭」と言えば、神男(しんおとこ)に触れて厄を落とそうと激しいもみ合いのシーンをイメージする方が多いですが、もみ合いの前に「儺追(なおい)笹奉納」と呼ばれる大事な神事が行われます。
祭りに参加できない地域の方々の願いが込められた笹を、はだか男たちが担いで各地から国府宮へ奉納しますが、中でも比良地区(名古屋市西区)は一番長い距離を歩かなければいけないそう。比良地区から参加するはだか男たちは、ふんどし姿で笹を担ぎながら約12kmもの距離を6時間歩いて国府宮へ向かいます。
多くの方に気軽に参加してもらいたいと、毎年他県からの参加を積極的に受け入れている比良地区。過去には、幼稚園児や還暦越え、外国人も参加したことがあるのだとか。
参加した人しか見られない景色!はだか男たちの思い
比良地区から参加するはだか男たちに話を聞いてみると、「足袋のうしろが破けてはだしになったりする」「雨や雪だと足袋に雨がしみ込んで足が痛い」「ずっと声を出し続けるので声が枯れる」など、過去に参加したはだか男たちはつらい経験を語ってくれました。
そんな中、30年近く祭りに参加し続けているレジェンドたちからは、「つらいけど心がひとつになる」「祭りが盛り上がればそれが一番」と懐の深い言葉。
包容力のあるはだか男たちの声を受け、「自信をつけたい」「達成感を味わいたい」と今回初めて参加するはだか男たちは、不安より期待が大きいよう。それぞれ目標や思いをもって、「国府宮はだか祭」に臨みます。
せっかくなので、JPもさらしを巻いてもらい、はだか男の姿に。「この格好になって思いました、歩きたい!」とJP。そして、実際に「国府宮はだか祭」に参加することが決定!果たして、JPは神男に触れて厄を落とすことができるのか…?
CBCテレビ「チャント!」2月20日放送より