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靴の臭いに消臭スプレーはNG!? 臭いを消すのに効果的なものは? 専門家が臭いの原因と対策を解説

靴の臭いに消臭スプレーはNG!? 臭いを消すのに効果的なものは? 専門家が臭いの原因と対策を解説

靴や靴下を脱いだ時に、気になる足の臭い。冬は特に気になるという人も多いのでは。足の臭いの原因は“特定悪臭物質”の「イソ吉草酸」!皮膚と靴、それぞれの専門家に臭いの原因と対策を聞きました!

1滴で東京ドームの体積に臭いが拡散!? 強烈な臭いを発生させる原因とは?

CBCテレビ:画像『チャント!』

イソ吉草酸は、皮膚にいる常在菌が角質や垢などを分解・摂取した後に分泌する物質。名古屋市中川区の「あつた皮ふ科クリニック」の佐々木良輔院長は「イソ吉草酸は、1滴存在するだけで、東京ドームの体積と同じぐらいの空気まで拡散して臭いを感じると言われています」と解説。それが足裏に発生しやすいので、強烈な臭いの原因になるとのこと。

足の裏は、一日ずっと靴を履いていると汗などをエサに常在菌が増えていきます。発生したイソ吉草酸が増えてそのまま温存されるので、時間が経った後に靴を脱ぐと、臭いを強烈に感じるのだとか。長時間、靴や靴下に覆われていることの多い足は、菌が好む高温多湿な状況になりやすいとのこと。

CBCテレビ:画像『チャント!』

臭いの原因は、足そのものではなく、足の環境!佐々木先生は「手のひらと足の裏は、そもそも皮膚の構造はほとんど一緒。剣道の籠手や野球のグローブが臭うのは、足の靴と原理は同じです」と解説します。

冬は厚手の靴下やブーツを履くので注意が必要です。厚手のものを履いて温めているので、他の季節に比べると、足の汗は多くなるそうです。

佐々木先生に、足の臭い対策を教えてもらいました。「イソ吉草酸はあまり水に溶けないので、水で流してもほとんど残ってしまいます。せっけんで、皮膚全体をしっかり洗って流してあげるのが有効です」とのこと。その他、職場などではサンダルに履き替え、少しでも足元の蒸れを防ぐことが効果的です。

座敷の飲食店など、すぐに対策したい場合の応急処置も聞きました。「イソ吉草酸はエタノールに溶けるので、除菌アルコールシートで、足を満遍なく拭けば、少し臭いが減ります」とのこと!

靴は1日以上乾燥!消臭スプレーは「次亜塩素酸水」がおすすめ

CBCテレビ:画像『チャント!』

続いて、靴の専門家、名古屋市中区の「シューズサロン VINGIAN」の小川大地代表に、臭い対策を聞きました。

小川代表によると「基本的には、毎日同じ靴を履かないこと。前日にかいた汗がこもっているので、そのまま履いてしまうと、常に靴の中が蒸れている状態になります。その蒸れが、菌を発生させる原因になります」とのこと。靴の湿気を防ぐためには、1日以上の乾燥が必要なのだとか。靴を毎日替えるのは大変な気がしますが、小川代表は「靴下は毎日履き替えるので、それと同じです」と考え方の変化を呼び掛けます。

靴を乾燥させる際は、ただ置いておくのではなく、一工夫加えると、より臭い対策につながるとのこと。小川代表のオススメは、消臭効果のある「木炭」を靴の中に入れておくこと。新聞紙でも湿気は防ぎますが、臭いは取ってくれないので、木炭の方が効果的だそうです。

次亜塩素酸水が入っている消臭スプレーもオススメ。靴専門ではなくても、臭いの元である菌を分解してくれるのだとか。分解して乾燥した時に、臭いも一緒に放出させてくれる効果があるそうです。

一般的な消臭スプレーは、オススメしないとのこと!「靴の中で発生する菌と、市販の消臭スプレーが除菌する菌は少し違います。むしろ、スプレーの中に入っている水分が、また菌を増やしてしまう原因になります」とのこと。次亜塩素酸水も水分ですが、菌を分解した上で蒸発するそうです。

寒い冬ですが、臭い対策をしっかりして、楽しくお出かけしましょう!

CBCテレビ「チャント!」2月5日放送より

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