明るい健康ニュース2021
サマリーSummary
身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
今回のテーマは「~ゲンキな話題で年忘れ!~明るい健康ニュース2021」
いよいよ年の瀬。そこで今回のテーマは、ゲンキな話題で年忘れ!「明るい!健康ニュース2021!」。驚きの健康対策や未来の医療など、日本全国の健康にまつわる明るいニュースをご紹介します。
長洲弁の掛け声でラジオ体
大分県宇佐市にある長洲地区では、おなじみのラジオ体操に合わせて方言の掛け声を入れた「長洲弁ラジオ体操」を制作。その映像を市のホームーページなどで公開した事がニュースになりました。
<ドクターもおすすめ!ラジオ体操は理想の運動!?>
先生によると、ラジオ体操にはストレッチ・筋トレ・有酸素運動の全てが含まれているとの事。しかも、400種類以上ある全身の筋肉を満遍なく動かす事ができるのだとか。例えば、膝を曲げて腰を落とす動きにはスクワットの効果、深呼吸には下半身に溜まりがちな血液を吸い上げる効果が期待できるそうです。健康効果をしっかり得るには、指先まで意識して正確に行うのがポイント!楽しみながら続ける事が大切だそうです。
「サウナのまち」宣言をした町!?
日本一のおんせん県・大分にありながら温泉がないという豊後大野市。そんな町の新たな魅力が「サウナ」なのだとか。サウナが大好きな高橋ケンさんが、市内のキャンプ場などに声を掛けた事で、自然豊かな場所に1年で4か所のサウナがオープン。そこで「サウナのまち」として宣言し、町おこしを開始。その活動が注目されニュースになりました。
<ドクターもおすすめ!サウナの健康効果>
自律神経のバランスが崩れると、冷え症や慢性的な疲労・不眠などさまざまな不調を引き起こすといわれています。サウナに入ると、自律神経が整えられてこれらの症状の改善が期待できるのだとか。健康効果を得るには正しく入る事が大切だそうです。(※血圧・不整脈など心臓血管系の疾患や持病・透析などで通院している方、風邪などで体調がすぐれない場合はサウナ入浴を控えてください)
<ドクターが伝授!サウナの正しい入り方>
先生によると、自律神経を活性化させるには「サウナ→水風呂→外気浴」の順番で入るのがおすすめ。サウナの熱で交感神経が優位になり、外気浴で副交感神経が大きく活性化するのだとか。初心者の方は、サウナ(7分)・水風呂(1分)・外気浴(7分)を目安に3セット、体調と相談しながら入りましょう。サウナに入る時のポイントは、足の先まで全身をしっかり温める事。サウナの上段と下段ではかなりの温度差があるので、頭と足先の距離が短くなる「あぐら」「体育座り」「横座り」にすると、全身が温まりやすいそうです。(※入り慣れていない方は温度が低い下段から始めてください)
イスの代わりにバランスボールで仕事をする町役場!?
北海道の釧路町役場では、今年の6月に行われた30歳以上の健康診断で要検査の割合が北海道の他の役場と比べてとても多かった事から、希望者を募ってイスの代わりとしてバランスボールを導入したそうです。
<ドクターもおすすめ!バランスボールの健康効果>
先生によると、バランスボールに座っている時は、背筋や腹筋、股関節周りの筋肉などを常に使っている状態。さらに、体幹を支える身体の内部の筋肉(インナーマッスル)が鍛えられるため基礎代謝がアップするのだとか。エネルギーとして中性脂肪などが使われるので、脂肪燃焼やコレステロール値などの改善につながる効果も期待できるそうです。
<簡単!運動効果の高いバランスボールの使い方>
▼両肩は平行、背骨は真っ直ぐにしてバランスボールに座る
▼坐骨を手のひらで触りながら2つの坐骨を平行にする
(※坐骨とは、お尻にありイスなどに座る時に接する骨。平行にする事で骨盤が立ち背筋がピンと伸びるそうです。)
▼頭は動かさず、坐骨を中心に円を描くように動く
まずは、15回ほど円を描くように動かしましょう。慣れてきたら10分程度を目安に行うと良いそうです。
<立つだけ!?バランスボールの代わりになる運動>
先生曰く、バランスボールがない場合は、背もたれを使わずに姿勢良く骨盤を立てて座るのがおすすめ。また、正しい姿勢を保って立つだけでも効果が期待できるといいます。正しい姿勢を保つためには、重力に負けないように働く「抗重力筋」という筋肉を使います。抗重力筋は、下半身・腹部・胸部・首など全身に存在しているので、全身の筋トレになるのだとか。目安は、1日10分以上!気づいた時に継続して行いましょう。
新型コロナウイルスのワクチン運搬庫を1万台納入した会社
新潟にある企業が手掛けたのは、新型コロナウイルスのワクチンを運ぶ運搬庫。車の電源プラグから電気の供給が可能で、-40℃まで温度管理ができるというもの。このおかげで、温度管理が必要なワクチンを無事に運ぶ事ができ、全国に広がる職域接種がスムーズに行われたのだとか。また、日本だけでなく電力が足りない途上国での利用も始まっているそうです。
「和牛のサシ」3Dプリンターで再現!?
大阪大学大学院工学研究科教授の松崎典弥先生が研究・開発を行なったのは、和牛のサシが入った培養肉。今まで3Dプリンターで作られた培養肉は、筋肉(筋繊維)だけを使用した赤身に近いものでしたが、サシとなる脂肪や血管を組み合わせて作る技術を開発。食料用に作られたものだそうですが、将来的には移植用として再生医療の現場での応用も可能だそうです。
(2021年12月26日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)