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昭和のダイエット法は正しい?…昔と今のブームに学ぶ!2023年に実践して欲しい健康法

昭和のダイエット法は正しい?…昔と今のブームに学ぶ!2023年に実践して欲しい健康法

サマリーSummary

ゲスト:山崎怜奈、西野未姫
ドクター:東海大学医学部附属東京病院 病院長 医学博士 西﨑泰弘
昨年は、10代~20代半ばのいわゆるZ世代の間で昭和カルチャーがリバイバル。古いモノの良さが改めて注目されました。そんな昭和の流行のなかには、さまざまな健康ブームも。今やすっかり見なくなったものもありますが、一方で見直されたものや進化して再び火がついているものもあるのだとか。そこで今回のテーマは「昔と今のブームに学ぶ!2023年に実践したい健康法」。今年を健康に過ごすための健康法を専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは東海大学医学部附属東京病院 病院長 西﨑泰弘先生です。

今回のテーマは「~昔と今のブームに学ぶ!~2023年に実践して欲しい健康法

昨年は、10代~20代半ばのいわゆるZ世代の間で昭和カルチャーがリバイバル。古いモノの良さが改めて注目されました。そんな昭和の流行のなかには、さまざまな健康ブームも。今やすっかり見なくなったものもありますが、一方で見直されたものや進化して再び火がついているものもあるのだとか。そこで今回のテーマは「昔と今のブームに学ぶ!2023年に実践したい健康法」。今年を健康に過ごすための健康法を専門医に教えてもらいました。

昭和と令和の「風邪の対処法」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<「身体を温めて汗をかけば早く治る」は正しい?>
昭和の風邪の対処法は「身体を温めて汗をかけば早く治る」というもの。しかし、実際は汗をかいたからといってウイルスや細菌を体外に排出する事はできないのだとか。さらに、わざわざ汗をかいて熱を下げようとするのは推奨できず、むしろ脱水状態になる危険性すらあるそうです。

<「風邪をひいたらお風呂はNG」は正しい?>
昭和世代の間では「風邪をひいたらお風呂はダメ」といわれていました。しかし、先生によると今では風邪をひいたときに入浴を避ける必要は特にないとの事。実際に風邪をひいた39人を、入浴した群としなかった群に分け1週間後、その結果を見たところ症状の変化に差はなかったというデータもあります。昭和の頃は、銭湯に通ったりお風呂が離れにあったりなど、湯冷めして免疫力の低下につながる環境が多かった事からお風呂はダメという考えにつながったそうです。

<現在の風邪の対処法>
先生によると熱でつらい場合には、身体全体の体温を下げることが大事との事。太い血管の集まるわきの下や首の周囲を保冷剤などで冷やすと良いそうです。また、入浴する場合は、体力を消耗しないよう比較的ぬるめのお湯で手早く入るか、軽いシャワー程度で済ませましょう。

昔と今の「傷の対処法」

昭和の頃は、傷口に薬を塗ってガーゼなどの上に亜麻仁油紙を巻いたり、“赤チン”を塗ったりしていましたが、現在の治療の主流は「湿潤療法」。乾燥させる従来の治療法とは違って、傷を水道水などでよく洗ったら被覆材で覆い、乾かさずに治療します。湿潤療法は、身体の自己治癒能力を最大限に活かして早くきれいに治す治療法だそうです。

昔と今の「食べ物と健康」。

<昭和のダイエット法は正しい?>
昭和には、リンゴやパイナップル、粉ミルクなど1つの食材を食べ続ける「単品ダイエット」が流行しました。先生によると、今は食べる順番や栄養素の事をよく知って痩せる方法が推奨されており、栄養面からも単品ダイエットは避けた方が良いそうです。先生のオススメは、食物繊維の多い野菜から食べるベジファーストという食べ方。お米などの炭水化物を最後の方で食べると吸収が抑えられ、ダイエットに効果的だそうです。

<昭和の常識「卵は1日1個まで」は正しい?>
卵はコレステロールが多いので1日1個といわれていましたが、現在はコレステロールが高くない人まで1日1個を守る必要はないと考えられているそうです。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」が2015年に改定され、コレステロールの目標量の記載が消えました。これは、コレステロールの多い食品を食べても血中の値にはほぼ影響がないという研究報告が相次ぎ、目標量を設定するには十分な科学的根拠がないとされたからなのだとか。ただし、コレステロール値が高い方は摂りすぎに注意!かかりつけ医に相談しましょう。

学校から消えた「座高検査」と「ぎょう虫検査」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

先生によると、2015年を最後に「座高」の測定と「ぎょう虫検査」が学校検診で行われなくなったそうです。当時は、座高が高いと内臓が発育していると考えられていたそうですが、内臓の発育が座高に反映されるものではない事がわかり、2015年に廃止。ぎょう虫検査も、衛生環境の改善で寄生虫が体内に入ることがほとんどなくなったため、健診項目から削除されたそうです。

昭和からつながる大ヒットエクササイズ

<昭和のブーム「エアロビクス」は効果ある?>
昭和50年代後半にブームになった「エアロビクス」は、ダンス形式のエクササイズで音楽に乗せたエクササイズの先駆け。元々は、アメリカ空軍の心肺機能トレーニングの一環として開発されたそうです。先生によると、エアロビクスは有酸素運動なので、心肺機能を高めるために非常に有効との事。厚生労働省も血中のLDLコレステロール・中性脂肪・体脂肪の減少や、冠動脈疾患・高血圧などの予防改善効果が期待できると評価しています。

<エアロビクスが進化!?令和のブーム「ハンドクラップ」>
令和になった今でも、YouTubeで手軽に音楽に合わせた運動ができ、エアロビブームは進化中。なかでもYouTubeで話題となり、再生回数が5000万回を超える最新エクササイズが「ハンドクラップ」。両手を上げ身体の前後で足にタッチする動作から始まり、全身を使ったダイナミックな動きもあるエクササイズで、おうち時間の増加に伴い爆発的な人気となりました。しかも、決して若者だけのブームではなく、介護施設でも取り入れられているのだとか。とある介護施設では、座りながら行えるようアレンジし負荷をかけずに筋力アップ。頭の体操にもなっているそうです。

<ドクターオススメエクササイズ(1)「HANDCLAP」簡単バージョン>
▼椅子に座る
▼リズムに合わせて手を7回叩く
▼バンザイをして右手と左足、左手と右足を交互に8回くっつける
▼上半身を大きくまわす
▼バンザイ2回×手を3回叩く
▼上記を1セットとし、1曲分約3分行う
音楽のスピードについていけない場合や動きがキツイ場合は決して無理せず、自分のできる範囲で行う事が大切だそうです。

<ドクターオススメエクササイズ(2)ラジオ体操>
先生曰く、ラジオ体操は日常で使わない動作の組み合わせ。1つ1つがちゃんとできているかを確認しながら行うと、とても良い運動になるそうです。

(2023年1月8日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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