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食中毒

食中毒

サマリーSummary

ゲンキスチューデント:新井恵理那
ゲスト:千秋
ゲンキリサーチャー:白鳥久美子(たんぽぽ)
ドクター:森正明
まだまだ残暑が続く9月。夏の疲れで免疫力が低下するこの時期は、「食中毒」に注意が必要です。そこで今回は、食中毒に陥りやすい危険な行動を徹底リサーチします。

日常に潜む食中毒の危険ポイント

・詰めすぎた冷蔵庫
メーカにより異なりますが、冷蔵庫の庫内は10℃以下が推奨されており、15℃以上になると食中毒菌が増殖すると言われています。食材を詰めすぎると、冷気が全体に行き届かないだけでなく、ドアの開け閉めや開けたままの時間が増え、庫内の温度が上昇。食中毒の危険が増してしまいます。
<正しい冷蔵庫の使い方>
食材は詰め込まず、7割程度に抑えましょう。整理されている事で、開けている時間も減り温度上昇を防げます。

・調理中の手洗い
調理中に洗剤で包丁やまな板を洗うだけで手を洗わなければ、手についた食中毒菌はなくなりません。手に菌が付いた状態でいろんな所を触ったり、野菜を切ったりすると周りに菌を撒き散らしてしまいます。
<対策法>
生の食材を触った後は、必ず石鹸で手を洗いましょう。

・ご飯などの保存法
ご飯を常温で置いておくと、ご飯が冷める過程で「セレウス菌」といわれる食中毒菌が生まれ、食中毒を引き起こす危険があります。セレウス菌は、10℃以上の環境で増殖するので涼しい時期も油断できず、レンジで温めなおしても死滅しません。また、穀物類や豆類に多く見られる菌のため、チャーハンやパスタなどの作り置きにも注意が必要です。
<対策法>
米飯や麺類は室温に6時間以上放置しない事。保存する場合は、できるだけ早く冷蔵庫で10℃以下に急冷する事が重要です。お弁当の場合は、保冷剤を入れて冷やしましょう。

・卵の保管場所
ドアポケットに卵を置くと、ドアの開け閉めで温度が高くなり鮮度が落ちてしまいます。
<卵の正しい保存方法>
温度変化が少ない庫内の下段に入れと、食中毒のリスクを減らせます。

昨年患者数が急増した食中毒「アニサキス」の予防法

アニサキスとは、サバ・アジ・カツオ・イカなどの魚介類に寄生する体長2~3センチの寄生虫です。食べてしまうと「アニサキス症」という胃の痛みや嘔吐の症状が現れます。胃の痛みは、アニサキスが胃壁に噛み付いて起こるアレルギー反応によるものなので、痛みを強く感じる人もいれば、全く感じない人もいるそうです。
<予防法>
魚を煮たり、焼いたりする事でアニサキスを死滅できます。生で食べる場合は、目でしっかり確認するようにしましょう。※死滅したアニサキスでも症状が出る方がいます。主治医に相談してください。

~この時期注意したい食中毒菌~
・カンピロバクター
鶏肉などについている食中毒菌「カンピロバクター」は、感染すると、発熱・嘔吐・下痢などの症状に襲われ、最悪の場合死に至る場合もあります。6月と9月に被害が多いので、今の時期は特に注意が必要です。
<対策法>
鶏肉を触った後は、必ず石鹸で手を洗いましょう。カンピロバクターは熱に弱いので、しっかりと加熱調理する事で感染を防ぐ事ができます。まな板についた場合は、熱湯消毒で死滅します。

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