開発した味は400種類以上!ベビースターラーメンは味に合わせて麺の形を変えていた!?「東海3県の好きな駄菓子ランキング」第5位~第1位を発表!

爆笑問題・太田光と石井亮次アナウンサーが、東海地方の定番を深掘りするバラエティ『太田×石井のデララバ』!今回は、「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」を発表します。
75年変わらない!お馴染みのラムネ

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第5位は、カクダイ製菓(名古屋市西区)の「クッピーラムネ」。発売は1963年。1919年創業のカクダイ製菓では、ラムネ自体は1950年から作っていて、材料も作り方も変えていないのだとか。
名古屋市西区の本社兼工場で、75年前から変わらないラムネの作り方を見せてもらいました。主な材料は、ジャガイモ由来のデンプン、色素、香料で色と香りを付けます。
続いて味付け。デンプンを別の機械に入れ、砂糖、酸味料、果汁、コーンスターチと合わせます。味は、オレンジ、レモン、イチゴの3種類です。
次は成型。粉をふるいにかけて細かくし、錠剤機の型にはめて、丸い形に。1分間で作られる数は約7500粒。1日約4tにも。
累計出荷本数19億本超のチョコバー

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第4位は、有楽製菓(愛知・豊橋市)の「ブラックサンダー」。誕生は1994年。累計出荷本数は19億本超え(2025年8月時点)。2023年には、チョコレート市場の売上個数1位でした。
最大の特徴は、やみつきになるザクザク食感。その食感の秘密を探りに2025年5月に豊橋市にオープンした新工場に潜入。
まずは、材料となるココアクッキーとビスケットを、チョコレートでコーティング。食感の秘密その1はココアクッキー。有楽製菓・牧宏郎さんによると、硬さが異なる2種類のココアクッキーを混ぜているのだとか。
食感の秘密その2は、ビスケットとココアクッキーを混ぜ合わせる力加減。牧さんによると、クッキーが崩れてしまうと特徴的なザクザク食感ができないので、ミキサーで混ぜる工程で砕けないように工夫しているそうです。
ビスケットを砕かないようにチョコレートと混ぜ合わせ、長さ18mの塊に。その塊を切り分けるカッターは、刃が真っすぐ落ちず、移動するブラックサンダーに追従して動きながら切り分けていきます。
カットされたブラックサンダーは、“チョコレートの滝”へ。上からも下からもチョコレートをかぶせ、それを風で吹き飛ばすことで、余分に付きすぎない理想のザクザク食感に。
あんことビスケットの人気駄菓子

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第3位は、松永製菓(愛知・小牧市)の「しるこサンド」。誕生は1966年。年間の製造枚数は約3億5000万枚。
愛される理由は、何枚食べても食べ飽きない味と食感。その秘密を探るべく小牧市にある工場へ。
北海道産の小豆を使用した大量のあんこに、はちみつ、りんごジャムを隠し味として混ぜ込みます。広報・可兒(かに)里奈さんによると「優しい甘さを目指している。隠し味は発売当初から」とのこと。
あんこに合わせるのは、幅約2mの巨大ビスケット生地。可兒さんによると、「あんこがビスケットに挟まれる3層になっているおかげで、サクッと軽い食感で、コクがあっておいしい味に仕上がる」とのこと。
軽い食感を生むために、焼き方にもこだわりが。ビスケット会社でも珍しい長さ50mのロングオーブンでゆっくりと焼き上げること約5分。出来上がる枚数は1秒間に約100枚にも。最後に植物オイルをコーティングすることで、コクをプラスします。
売上高60億のおにぎりせんべい

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第2位は、マスヤ(三重・伊勢市)の「おにぎりせんべい」。誕生は1969年。今ではその売上高は約60億円にも。
最大の特徴は、サクパリだけどソフトな食感。その秘密を探りに伊勢市の工場へ。おにぎりせんべいの原料はうるち米。製造統括責任者・山本豊さんによると、1日で約13t、1年間で約3000tもの米を使用し、餅にしてから、せんべいを作ります。
餅を練れば練るほど、せんべいはソフトな食感になるので、練りの工程は2回行っているのだとか。
餅をシート状に薄くし、おにぎり形にくり抜きます。それを、全長80mの乾燥機で2~3時間乾燥します。山本さんによると「各工程できちんとした水分量にしないと、おいしいせんべいに仕上がらない」とのこと。
乾かした生地は、木箱の中で数日間寝かせます。さらに、もう一度乾燥させることで、ソフトでありながらパリッとした独特な食感が生まれます。最後に2分間焼き上げることで、おにぎりせんべいの形に。
次は、秘伝のタレをせんべいにつける工程です。焼き上げられたせんべいは、大きなカゴの中に入れられ、回転させて均等に積んでいきます。そして、カゴごと秘伝の醤油ダレの中へ!つけ込むこと約30秒で、味付けが完了します。
この後、特殊な機械でのりをつけ、表面を乾燥させたら、おにぎりせんべいの出来上がりです。
1日の製造数は約200万袋!?モンスター駄菓子の正体とは

「東海3県1186人に聞いた好きな駄菓子ランキング」第1位は、おやつカンパニー(三重・津市)の「ベビースターラーメン」。誕生は1959年。現在では1日約200万袋も製造されるモンスター駄菓子です。
広報・諸岡亜由美さんによると、発売当初は、小さいかけらのラーメンということで「ベビーラーメン」という名前だったそうです。1973年に、おやつの中で一番になりたいという願いを込めて「スター」を入れたのだとか。
これまでに開発した味は400種類以上。現在販売しているのは約70種類。実は、味によって麺の種類を変えているのだとか。モチーフにした料理に合わせ、麺の形を一から開発しています。
津市の工場で、全国に配送する全てのベビースターを製造。一般的な製麺工場と工程はほぼ同じで、一番の違いは麺の長さ。諸岡さんによると、約50mつながっている超ロングラーメンを一旦作ってから、細かくカットするそうです。
おやつカンパニーは、元々はお菓子メーカーではなく、鍋で煮て食べるラーメン(即席麺)の製造メーカーだったそうです。諸岡さんによると、作る過程で出てしまう麺のカケラがもったいないと、社員のおやつとして配ったところ、人気となって商品化することになったそうです。
CBCテレビ『デララバ』2025年9月24日放送より
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