町中がサボテンだらけ?春日井市 新たに役所にサボテン担当を設置

町中がサボテンだらけ?春日井市 新たに役所にサボテン担当を設置

今年4月、愛知県春日井市役所に全国でも珍しい新たな部署「観光・サボテン担当」が新設されました。市役所の精鋭が集まり、地元の特産品であるサボテンのPRに、より一層力を入れています。サボテンにまつわる最新の話題に密着しました。

全国で唯一のサボテン専門売場

CBCテレビ:画像 『チャント!』

春日井市では果物の栽培が盛んでしたが、1959年の伊勢湾台風で壊滅状態に。その中で、被害が少なかったサボテンが徐々に普及していき、今では街の特産品となりました。

サボテンに関する話題を紹介するのは、春日井市役所観光・サボテン担当の加茂愛海さん。加茂さんは大学時代に食用サボテンの研究に没頭するほど強い愛を持っており、「サボテンを世に広めたい!」と春日井市役所に入庁しました。

そんな加茂さんにまずは、2021年10月オープンの巨大商業施設「イーアス春日井」の無印良品に連れてきてもらいました。そこには全国でもここだけのサボテン専門の売場がありあました。無印良品は開店準備の段階で、街の人から「春日井といえばサボテン」と聞き、PRのため売場を新設しました。

かわいいサボテンの寄せ植えや、普段あまり見かけないような様々な種類のサボテンを30種類以上販売しています。豊富なラインナップに加茂さんのテンションも爆上がりです。

(加茂さん)
「緋牡丹は、(上の赤い部分を)下のサボテンに接ぎ木してできている。この育て方も春日井市で発達してきた栽培方法です。」

食用の生サボテンも販売されており、店内のスクリーンには、常時サボテンレシピを投影。定期的にサボテンイベントを開催するなど、サボテン尽くしの店内となっています。

サボテンを生活に取り入れる運動

CBCテレビ:画像 『チャント!』

春日井市では、サボテンを生活に取り入れる運動も始めています。例えば、2022年3月にサボテンの歴史などを紹介する絵本が完成。市内の図書館などで楽しめます。

オリジナルのサボテンダンスミュージックも公開しており、市民によりサボテンを身近に感じてもらう様々な活動を展開中です。民間では、農家の「後藤サボテン」が作った“サボテンTシャツ”も販売されており、半袖が完売するほどの人気です。

2022年3月にリニューアルした市内の朝宮公園にも、サボテンがあります。

(公園で遊ぶこどもたち)
「サボテンタワー行こ!」

子どもたちの走っていった先には、サボテンをモチーフにした遊具がありました。

公園内の遊具は、ポールの先にカラフルなサボテンを模した丸い飾りがついていたり、全体が緑色にペイントされた滑り台など、サボテンを全面に押し出した遊具があちらこちらに点在しています。

公園に来ていた親子連れも、サボテン尽くしの遊具がお気に入りで週のおよそ半分は来ていると言います。春日井らしいデザインは、老若男女問わず大人気です。

サボテン料理、揚げ物からスイーツまで!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

サボテングルメも続々誕生しています。栄養価が高く、メキシコでは普段から料理に使われている食用の「ウチワサボテン」。農業体験施設「あい農パーク春日井」では、サボテンをトッピングしたピザやサボテンカレーなどを夏季限定で提供しています。

サボテングルメ専門のキッチンカーもあります。サボテンの爽やかな味わいがチーズと肉とベストマッチするメンチカツや、ミートパイなど様々なサボテングルメが楽しめます。

さらに、1ヶ月に1,000個売れるサボテンスイーツも。30年以上続く洋菓子店「パンプルムース」は、チョコレートが人気で、地元民に愛されるお店。ここで、看板商品になりつつあるのが“サボテンチョコ”です。

(加茂さん)
「昨年開催された春日井サボテンスイーツコンテストで、グランプリを受賞した」

爽やか味わいのサボテンジャムと、ホワイトチョコを可愛らしく仕上げたチョコはおいしすぎると人気が爆発。発売後半年で6,000個販売しました。

加茂さんは、今後のサボテンPRについて“春日井といえばサボテン”と全国的認知に繋げていきたいと意気込みました。
CBCテレビ「チャント!」6月21日の放送より。

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