ダイソーの防災用品「アルミブランケット」がビール醸造で大活躍!? 現役理科教師が始めたクラフトビール会社
日用品からレジャー用品まで、多くの商品を取り扱う100円ショップ大手の「ダイソー」。およそ3万5000点の品揃えを誇る「名古屋栄スカイル店」で買い物調査を実施しました。
すると、夏に向けた暑さ対策グッズから、防災用品の意外な活用法まで、様々な買い物事情が見えてきました。
暑さ対策用品やレジャー用品が人気!今年発売の小型扇風機も

各地で真夏日や猛暑日を記録しているこの時期、多くのお客さんが手に取っていたのが暑さ対策グッズです。
売れ筋は冷感・冷却アイテムやアームカバーなどのファッション用品。その中でも特に人気を集めていたのが、小型扇風機でした。
今年の新商品は、バッテリー残量と風量レベルが一目で分かるディスプレイ付きモデルや、ミスト機能を搭載したモデルなどが登場。風とミストのダブル効果で、より涼しさを感じられるよう工夫されています。

売場にいた年配の女性は、長年ダイソーに通い続け、毎年夏向けの商品をチェックしているそう。特に愛用しているのが…。
(お客さん)
「首の日焼け防止にスカーフ。この種類がいい。蒸れなくてすごく肌触りがいい。絶対いい、これ100円。絶対安い」
3色展開のスカーフは、ふんわりとしたポリエステル素材を使用。首に巻きやすい細長サイズで、定番人気の商品です。女性はすでに2本持っているそうですが、今回さらに1本買い足していました。
他にも、キャンプやハイキング向けのレジャー用品も充実。レジャーシートは豊富な色柄がそろい、人気を集めています。
防災用品のアルミブランケットをビール醸造に利用!?

防災用品売り場で、ある男性がまとめ買いしていた商品がありました。
(Dragon Brewing代表・杉本有優さん)
「アルミのブランケット。ふつうは防災用品ですけど、防災用品としてじゃなく使う。自作するためにアルミの薄いシートが欲しくて」
後日、その用途を取材するため、名古屋市東区にある杉本さんの自宅を訪ねました。
一軒家の中は一般的な住宅というより作業場のような雰囲気。そこで作られていたのは…。
(Dragon Brewing代表・杉本有優さん)
「ビールを作っています。もともと写真館の社宅だった家を、醸造所に改築した」

杉本さんは仲間とともにクラフトビール会社を立ち上げ、2025年8月から醸造をスタート。メンバーは、名古屋市東区にある私立の中高一貫男子校で教える現役教員たちです。
なぜビールづくりを始めたのでしょうか?
(Dragon Brewing代表・杉本有優さん)
「理科の先生3人で集まって、最初は教育で起業しようという話だった。そんなときに僕がベルギーへ行く機会があって、フルーツビールという存在を知って『面白いよね』と」
その後、ビール醸造のアイディアで学生や社会人が起業アイディアを競うコンテストに出場し、見事優勝。ものづくりを通じて生徒たちへの刺激や教育につなげたいという思いから、杉本さん自身が醸造免許を取得し起業しました。
アルミシートは熟成室の断熱材として活躍!

杉本さんたちが作るのは、甘味料や香料などを一切使わず、フルーツや果汁で風味を生かしたフルーツビール。規格外の果物や、本来は廃棄される種や皮も原材料として活用できるよう加工する発想が、コンテストで高く評価されました。
こうした「別の形で生かす」という考え方は、醸造所づくりにも生かされています。
(Dragon Brewing代表・杉本有優さん)
「発酵器。もともとは冷凍庫。木の板や断熱材などで作り変えました」
冷凍庫を改造して発酵器として利用するなど、設備も工夫しながら整備しています。

起業後、初めて迎える夏。「ダイソー」で購入したアルミブランケットは、ビールづくりに欠かせない設備に使われていました。
(Dragon Brewing代表・杉本有優さん)
「ビールを熟成させる部屋。冷蔵庫だと温度が低すぎて、夏の室温だと温度が高すぎてしまう。冷房をつけておく部屋みたいな」
ビールは温度の変化が味を左右されるため、熟成室では一定の温度を維持することが重要です。断熱材の上にアルミブランケットを貼ることで、保湿・断熱効果を高め、温度を安定させやすくしているといいます。
生徒たちも授業以上に興味を持って起業の話を聞いてくれるそうで、杉本さんは「生徒と社会の架け橋になれたら」と話していました。
CBCテレビ「チャント!」2026年5月28日放送より




