時折気になるのが、他人の買い物。スーパーで買い物を終えた人のカゴの中を、見せてもらうのが「カゴ中 大調査」です。今日は何を買いましたか？その食材で、何をつくりますか？愛知県名古屋市名東区にある「極楽フランテ」で調査しました。
「パッケージの材料と手順を忠実に」が我が家流！カレー大好き家族
親子で来店していた30代女性のカゴ中には、カレールウにレトルトカレーと、カレーだらけ。かなりのカレー好きがうかがえます。
（奥さま・はるるさん）
「いつもは違うカレールウでつくっていた」
フランテにあるカレーは、ほぼ食べたとのこと。これはカレーの達人に間違いない！奥さまが初めて見たという、「昭和カレー」のルウ。達人の技でおいしく作ってくれるのでは？と撮影許可をもらい、お宅にお邪魔しました。娘2人とご主人の4人家族で、家族みんなカレー好き。材料は、玉ネギ、ニンジン、ジャガイモと、一般的です。その材料を、全てみじん切りにします。これが達人技かと尋ねると…。
（奥さま・はるるさん）
「下の子も（食べやすいよう）全部みじん切り」
子供たちが食べやすいようにするため、そして野菜嫌いでもおいしく食べられるようにという理由でした。ひき肉を使うのも同じ理由です。完成までの過程に達人技はなかったと思いきや「パッケージ通りの材料や分量、つくり方を忠実に守ること」が達人技であり、我が家流でした。
今回購入した「昭和カレー」のメーカーにルウのこだわりを問い合わせたところ、日本にカレーが浸透しはじめた頃の小麦粉やラードを炒め、スパイスなどを加えた昔懐かしく、シンプルで優しい味に仕上げているそう。家族にも好評でした！
お父さんの定番料理！余りがちなマーマレードを使った手羽元煮
ご夫婦で来ていたご主人がたくさん買っていたのは、鶏の手羽元1.3kg以上に、ベビーリーフなど。手羽元約1.3kgをマーマレードで煮る激ウマ「マーマレード煮」をよく作ると伺い、お邪魔しました。
中学生の娘さんと3人暮らしで、この日手羽元煮を作るのはご主人の俊夫さん。休日は家族のためにお料理をつくっています。
（ご主人・俊夫さん）
「趣味。料理が好きなので」
家で余ったマーマレードの使い方を考えたときにこのレシピを見つけ、ご主人がアレンジし、定番料理になりました。かなりのこだわり派です。手羽元に包丁を入れていた理由を尋ねました。
（ご主人・俊夫さん）
「味が入りやすいよう、切れ目を入れる」
切り込みを入れた手羽元を並べ、塩を振るのが我が家流。くさみを含んだ水分を丁寧にふき取るなど手間をかける、なかなかのこだわり派です。香ばしさを出すために煮る前に、表面に焼き色をつけるのも我が家流！
（ご主人・俊夫さん）
「焼くと無駄な脂が出る。合っているかどうかはわからない。自分なりのこうした方がおいしいかな？」
うま味をしっかり閉じ込め、脂を落とした手羽元を鍋へ。そこにダイコン、水、酒、しょうゆを加え、ここでマーマレードが登場。ほぼひと瓶を投入し、40分ほど煮込んで完成。元々、余っていたマーマレード活用法だったのに。今ではこのメニューのために、わざわざ買うこともあるんだとか。マーマレードの苦みをアクセントに、こっくりした味に仕上がりました。
我が家の万能調味料！自家製赤みそとひき肉などを使った肉みそ
40代の奥さまは、いも豚のひき肉やアスパラガス、パプリカなどを購入。何を作るのか尋ねると…。
（奥さま・ちなみさん）
「赤みそと一緒に、肉みそをつくるんです。ご飯にのせたり、残ったら卵焼きにいれたり。結構重宝するので」
何にでも合う万能おかずで、これをかけることで食卓に並ぶ料理が増えちゃうという「肉みそ」。ぜひ撮影したいとお願いして、さっそくお邪魔しました。奥さまは、ふたりの娘さんとご主人の４人暮らし。さっそく、何にでも使える肉みその調理がスタート。まずみじん切りにしたニンニク・ショウガ・ひき肉・玉ネギを炒めます。この日は約800ｇのひき肉を使用。一度にたくさんつくる理由を尋ねました。
（奥さま・ちなみさん）
「つくっておくとご飯にかけて野菜にかけて、卵に入れて本当に便利で」
ごはん・野菜と何にでも使えるから作り置き。みりんを多めに入れて甘めの味にし、なんと奥さまの自家製のみそを投入します。みそは市販のものでもおいしく作れます。しっかりみそを絡めると、肉みそが完成です。
フランテで買ったパプリカ・アスパラなどを大きめにカットしてオーブンで焼き、そこに肉みそをたっぷりのせたら１品完成。今度は、肉みそを雑穀米へ乗せたら、肉みそカレーも完成です。他にも、娘さんたちのお弁当に入れるなど、大活躍の肉みそでした。
買い物カゴの中に詰まっていた我が家流、マネしてみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント！」11月7日放送より
