在宅避難の「水」「トイレ」「食品」はどれくらい必要?家族を守る備蓄品のアレコレを防災のエキスパートママが伝授!

2023年9月1日(金)放送
在宅避難の「水」「トイレ」「食品」はどれくらい必要?家族を守る備蓄品のアレコレを防災のエキスパートママが伝授!

9月1日は、「防災の日」。1923年に関東大震災が起きてちょうど100年が経ちます。暮らしの中で感じるちょっとしたギモンを解決する「ちょいと解決しましょう課」では、中山真希調査員(以下、中山調査員)が先延ばしにしがちな防災の備えについて調査。在宅避難にひつような水やトイレや食品を、「何を、どれだけ備えればいいの?」というギモンについて徹底的に調べました。

一番大切な「水」は“2週間分を分散”して備蓄!

CBCテレビ:画像『チャント!』

中山調査員が訪ねたのは、愛知県知立市や近隣地域に住むママで2016年に結成した「防災ママかきつばた」。各地で家庭での防災の大切さを伝え続けています。

さっそく、「何をどれだけ備えればよいの?」というギモンについて教えてもらいました。防災の備えで最も重要なものは、一番が「水」、二番が「トイレ」、三番目が「食品」です。しかし、どのくらいの量が必要かについては家族構成によって変わってきます。

教えてくれたのは、防災ママかきつばたメンバーの原田友紀さん。原田さんは、4歳の男の子と2歳の女の子を持つ2児のママで、夫も含め4人家族です。

農林水産省のストックガイドでは、「水は1人1日約3リットル」程度が必要。これを最低「3日から1週間分×家族人数分」の備蓄が望ましいとしています。

(防災ママかきつばた・原田友紀さん)
「大人2人で42リットル、1週間で必要になります。子どもは半分の量21リットル。(合計で)1週間で63リットル」

CBCテレビ:画像『チャント!』

実際に原田家には、1階に82.5リットル、2階に43.5リットルの計126リットルの水が備蓄されていました。実は、東日本大震災では電気は1週間ほどで復旧しましたが、水道やガスは復旧に3週間から1か月ほどかかっています。

7年前の熊本地震でも、ガスの復旧には2週間かかりました。そのため、2週間分の備えを基本にしています。さらに、1階が浸水などで使えなくなった時用に、1階と2階に分散して水を備蓄しているとのこと。

1週間で1人50回!?「簡易トイレ」の備えは必須。

CBCテレビ:画像『チャント!』

水の次に大事な備えは「トイレ」。教えてくれたのは、防災ママかきつばたメンバーで、防災士の資格を持つ北島あやさんです。トイレの備えが得意分野で、その重要性を伝えています。

(防災ママかきつばた・北島あやさん)
「被災地でもトイレを我慢して、かえって病気になった例が(ある)。トイレもきちんと備えておくべき」

災害時のトイレで一番困るのは“断水”。断水した場合の「簡易トイレ」の作り方を教えてくれました。準備するのは、45リットルの黒いゴミ袋2枚、消臭袋が1枚、そして凝固剤1袋。

まず黒い袋45リットルの1枚目を広げ、トイレの便器にかぶせます。便器のサイズにもぴったりで、マスキングテープなどで固定すれば、ズレる心配もありません。

続いて、もう1枚の45リットルサイズのゴミ袋を重ねたら、凝固剤を先にふりかけておきます。トイレが済んだ後は2枚目に重ねた黒いゴミ袋だけを取り、空気を抜いて、小さくしたら袋の口をしっかり結び、これを消臭袋に入れたら完了です。

(防災ママかきつばた・北島あやさん)
「(市販の)おむつを入れる袋などを活用して」

CBCテレビ:画像『チャント!』

これで、ゴミ回収ができるようになるまでベランダなどに保管すればOK!北島さんは、夫婦2人と高校生の子どもたちの4人家族。1週間でトイレに行く回数は、1人50回だそうで、家族全員、2週間で400回分の簡易トイレセットを備えています。トイレットペーパーや生理用品のストックもお忘れなく!

「食品」は食べ慣れたものを“ローリングストック”!

CBCテレビ:画像『チャント!』

三番目に大事なのは「食品」の備えです。防災ママかきつばたメンバーの原田友紀さんは、1階と2階の分散収納で、親子4人で2週間分の食品を備蓄しています。中には、どて煮のレトルトなどもありました。

(防災ママかきつばた・原田友紀さん)
「防災食ではなくて、普通に売っているレトルトのどて煮。食べ慣れたものを食べていきたい」

CBCテレビ:画像『チャント!』

原田さんは、古いものから消費し、新しいものを買い足す“ローリングストック”を実践。食品が入ったケースのフタには、賞味期限が書かれたマスキングテープが貼ってあり、各食品の賞味期限が一目瞭然です。期限が近くなった食品は、フタのテープをはがし、食品に貼ります。これを1階へもっていき食べるだけ。補充したら、またここに書いて貼っておけばOK!

食品以外に、カセットコンロやカセットボンベなども必要。カセットボンベは、2週間で1人12本あると安心です。さらに、アルミホイル、まな板シート、耐熱のポリ袋などアウトドアで使えるキッチングッズもあると便利!特に耐熱用のポリ袋があると、災害時に役立つ「パッククッキング」ができます。

暮らしのギモン「ちょいと解決しましょう課」今回の報告は、「水、トイレ、食品の備えは2週間分!」でした。すぐに備えるのは難しいかもしれませんが、計画的に準備してみてはいかがでしょうか。

CBCテレビ「チャント!」9月1日放送より

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