歯ブラシを濡らすと歯磨き粉の薬も薄まる!? 乾いた状態で磨くのが正しい磨き方!?
11月8日は、1(い)1(い)8(歯)の語呂合わせで「いい歯の日」。いつまでも健康な歯でいるためにはどんなケアをすればいいのか、専門家に聞きました。
正しい歯の磨き方と歯ブラシの選び方
毎日歯を磨いていても、正しく磨かないと虫歯や歯周病になる可能性も。専門家によると、正しい磨き方のポイントをおさえることが大切だと言います。
<正しい歯の磨き方のポイント>
・ブラシはペングリップのように軽く持つ
・虫歯予防には、歯の表面にブラシを90度の角度で当てる
・歯周予防には、歯と歯肉の間にブラシを45度の角度で当てる
・長いストロークではなく小刻みに動かす
ブラシをペンのように持つことで、余計な力が入りにくく小回りがきくそう。強く磨くと歯が削れてしまうので、毛先がつぶれない程度の力で2本ずつ磨くイメージで細かくブラシを振動させます。
また“始まりと終わり”を決めるのも良いそう。一筆書きのように磨くと、磨き残しがなくなると言います。
歯ブラシを選ぶ際は、先端が平らなものがオススメ。またブラシの幅が広すぎずプラスチック部分が薄いと、ブラシが奥歯まで行き届くのでしっかり磨けます。歯肉の健康な人であれば「ふつう」の硬さ、炎症のある人は「やわらかめ」。歯科医院では、歯並びに合わせて自分に合った歯ブラシを教えてもらうこともできます。
気になる口臭対策!
口臭の原因の多くは虫歯や歯磨き不足などによるものですが、唾液の量が少ないと口臭は強くなると専門家は言います。
唾液には殺菌作用や口の中を洗浄する働きがあるので、唾液の量が減ると口の中の細菌が増殖しやすくなり、口臭の原因になるそう。
そこで口臭予防をするのにオススメなのが「唾液腺マッサージ」。顔の3つの部位を刺激するだけで、唾液の分泌を促すことができます。
<唾液腺マッサージ>
(1)耳の穴の手前、あごの関節あたりを両手の指先で円を描くようにもむ
(2)首とあごのつなぎ目あたりを両手の親指で押し上げる
(3)あごの骨の裏あたりを両手で押し上げてもむ
この3つのマッサージを合わせて1分。1日3~4回行うだけ!他にも、糖分の入っていないガムをかむことを習慣にするのもオススメです。
歯にまつわる知識をチェック!
歯磨きする前、ブラシを水で濡らしていませんか?水で濡らすと歯磨き粉が泡立って磨けた気になりがちです。また歯磨き粉の中に入っている薬も薄まるので、乾いた状態のブラシに歯磨き粉をつけて磨く方が良いとされています。
さらに歯磨き粉には歯をコーティングする作用(フッ素の効果など)があるので、ゆすぎすぎず軽く1回程度でOK。歯ブラシの他、歯間ブラシやフロスなどのアイテムを1日1回使用するのもオススメ。歯磨きの前後にかかわらず、歯と歯の間もキレイに磨いて清潔に保ちましょう。
なぜ子どもは歯磨きを嫌がるのか?スムーズな歯磨きのコツ
子どもが歯磨きを嫌がって苦労した経験はありませんか?嫌がる理由を理解し、ちょっと工夫するだけでスムーズな歯磨きができるようになります。
<子どもに嫌がられず歯磨きをする方法>
(1)とびっきりの笑顔で
覗き込む親の真剣な表情や覆いかぶさる環境が、子どもに威圧感を与えてしまいます。親が笑顔になったり場所や体勢を変えたりすることで、子どものストレスが軽減されます。
(2)工夫で痛みをやわらげる
上の前歯中央にある「上唇小帯」に歯ブラシが当たると、痛いと感じる子どもが多いよう。優しく磨いてあげることはもちろんのこと、上唇小帯の部分を指で押さえるなど工夫をしてあげると痛みがやわらぎます。
(3)楽しい時間にする
いつまで続くか分からず、終わりが見えないと子どもは飽きてしまいます。お気に入りの音楽を流したり、親がポジティブな声をかけたりすることで歯磨きが楽しい時間になります。
CBCテレビ「チャント!」11月8日放送より