りくりゅうペア「一番息が合うと思えるのはもっと先」高みを目指す2人の強みと魅力
今季のフィギュアスケートにおいて、GPファイナル・四大陸選手権・世界選手権を制し、日本勢として初めて年間グランドスラムを達成した“りくりゅう”こと、三浦璃来選手と木原龍一選手。
木原選手は、愛知県東海市の出身。また、三浦選手は中京大学在学中と、東海エリアに縁のある2人。3つの金メダルとともに、CBCテレビ『チャント!』に生出演しました。リンク上では息がピッタリの世界最高ペア。果たして私生活でも息が合っているのか…?さまざまな質問に答えてくれました。
Q.今季忘れられない出来事がある?
2人とも「〇」と回答。
三浦選手「今シーズンは怪我をしてしまって、2か月間、練習ができなかったのですが、初戦で怪我をしないことを目標にしていたところ、1位を取ることができたことが忘れられない」
木原選手「世界選手権のキスアンドクライ(選手とコーチが採点結果の発表を待つスペース)が一番印象に残っています。フリープログラムのミスが気になり、チーム全員で祈っていたことをとても覚えています」
木原選手は2つのミスを気にして、頭の中で点数を計算していたそう。ギリギリだと思っていたところ、金メダルが確定した時は喜びもひとしおだったようです。
Q.お互いに対して困ったことがある?
2人とも「○」と回答。
三浦選手「木原さんがまじめすぎて困っています。シーズンオフは食べたいものを食べたいのですが、1週間ほどすると木原さんが節制し始めるんです。そうなると、自分も節制しなければいけない感じになっちゃって、シーズンオフでも食べたいものが食べられないんです!」
三浦選手の言葉を受けた木原選手は、「(食事に気を付けないと)実家の母からお叱りを受けるので、その影響かなと。なので、僕の母に言ってください」と笑いを誘いました。
一方、木原選手は三浦選手に対して、「彼女は忘れ物がとにかく多い。先日のアイスショーでも本番で履くスカートを忘れてきてしまって、関係者の方に車を出してもらってなんとか間に合った」と驚きの事実を告白。
三浦選手「一つのことに集中しちゃうと、他のことを忘れてしまうのは悪いクセですね」
木原選手「これから僕が2人分をチェックすればいいかな」
Q.自分たちは息の合ったペアだと思う?
なんと2人とも「×」と回答。それにはちゃんとした理由がありました。
木原選手「僕たちは成長途中なので、一番息が合うと思えるのはもっと先になるのかなと思っています」
実は去年にも同様の質問をし、木原選手が高みを目指しているからこそ「×」と回答した場面がありました。それを受け止めた三浦選手は、「去年×の理由を聞いて、確かにと思って。まだまだ成長したい部分もあるので、今年は×にしました」と回答。
リンク上では息が合うのは当たり前とし、さらに高みを目指して先を見据えている2人。しかし、日常生活においては考え方や好きなもの、嫌いなものは違うようです。
Q.どうやったら息を合わせられる?
三浦選手「ペアを結成した時から滑り出しが合っていた。何も考えずに合っていたことが自分たちの強みです」
頷く木原選手も、「お互いに思ったことはその日のうちに話し合って、問題点をしっかり改善できたことも大きかったと思います」と回答。
ぶつかり合うことがあっても、話し合って即解決することを心がけているとのこと。また、試合前には宿舎やバスの中で携帯ゲーム機やカードゲームで遊ぶこともあるそうで、2人の仲の良さがうかがえました。
Q.演技中はどんなことを考えている?
三浦選手「演技中は自分が気をつけなければいけないことを考えています」
木原選手「先生から言われていることを常に頭に入れて、技のコースなど細かいことを考えています」
Q.次の目標は?
三浦選手「来シーズンも世界選手権で金メダルを目指して、自己ベストを超えられるよう頑張りたい」
木原選手「来シーズンはショートとフリーともに、世界選手権でいい成績を収められるよう2人で頑張っていきたい」
息の合ったペアだと受け入れられるようになったのは、この1、2年のことだと言う2人。さらに高みを目指す2人の絆と強さが伝わりました。
CBCテレビ「チャント!」4月24日放送より