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「今までなかったケーキを作りたい」プロ顔負けの絶品ケーキを作るのはスーパーの店長!?

「今までなかったケーキを作りたい」プロ顔負けの絶品ケーキを作るのはスーパーの店長!?

フルーツたっぷりのタルトに、流行の“断面萌え”のミルクレープ、そして今が旬の栗やカボチャを使ったケーキ。これらのスイーツが大量に売られているのは、ケーキ屋さんではなく、スーパーのスイーツ売り場です。その絶品スイーツを手掛けているのは3代目店長。日夜、スイーツ作りに命を懸ける店長の素顔に迫りました。

「どんどん新しい商品が出てきて飽きない」スーパーの一番人気は手作りスイーツ

岐阜県岐阜市にあるローカルスーパー「ハイショップふじた」は、毎朝市場から仕入れた新鮮な魚や野菜、手作りのレパートリー豊富なお惣菜などが人気で地元住民から愛されているお店です。

店内のお客さんの買い物カゴを覗いてみると、どのカゴにもスイーツが入っています。店の一番人気は、野菜ではなく毎日300個以上は売れるという手作りスイーツ。

(お客さん)
「とってもおいしいですよ。手作り感があって体にも良さそう」
(お客さん)
「甘さが控えめなのですごく食べやすい。どんどん新しい商品が出てくるので飽きないです」

今の季節は、2時間じっくり焼き上げたシルクスイートのペーストをトッピングしたプリン、マスカットやいちじくなど様々な産地のフルーツを使った杏仁豆腐など、秋の味覚が楽しめるスイーツが人気!

ほかにも、イチゴやキウイなどをふんだんに使ったミルクレープや毎朝7時から1時間かけて焼き上げるカヌレなど、パティシエ顔負けのスイーツの品揃えが店頭に並びます。

ゼリーがきっかけ 独学でスイーツづくりを始めた3代目店長

店の奥で新作の栗きんとんロールを作っていたのは、ハイショップふじたの3代目店長・藤田尚樹さん(41歳)。昭和60年、青果店として開業したハイショップふじたは父で2代目の勝弘さん(68歳)のとき、スーパーの業態に転身し、尚樹さんの代になってからも家族でお店を支えてきました。

(ハイショップふじた3代目店長・藤田尚樹さん)
「店に並んでいる果物(には)売れ残りの物がある。そういうものを処分するくらいであれば加工してゼリーやムースにしたらどうかな(と思って始めた)」

10年ほど前、売れ残ったフルーツをゼリーとして販売したことがきっかけで、3~4年前から本格的なケーキに挑戦。今ではスイーツ用にフルーツを仕入れています。

「プロに見られても恥ずかしくないものを」店のインスタは大人気

藤田さんは、2年前から始めたインスタグラムで毎朝8時にスイーツのラインナップを投稿。すると、インスタを見て来店するお客さんが急増、今では1万4000人のフォロワーがいます。

(ハイショップふじた3代目店長・藤田尚樹さん)
「ケーキ屋さんから(インスタを)フォローされている。プロに見られて恥ずかしくないように作りたい」

実は、インスタをきっかけに豊田で人気のフランス菓子店「パティスリータブロー」のパティシエから、直々にカヌレのレシピを教わったこともあります。

オーダーメイドで誕生日ケーキも作っていて、インスタのメッセージで来る細かいリクエストに応えて完全オリジナルの誕生日ケーキを作っています。これまで1年半の間に作ってきた数は約1000個!

今では1か月で約100件の依頼が来るようになりました。

「ケーキ屋さんにないものを作ってみたい」熱い思いを胸にスイーツづくりに没頭

藤田さんがスイーツを作るのは真夜中です。昼間厨房を使い終わった後、午後7時から翌朝3時までスイーツ作り。完全に昼夜逆転の生活を送っています。

もちろん、店長業務もしっかり遂行。朝7時にカヌレを焼いた後、市場へ魚や商品の仕入れへ向かいます。

四六時中スイーツの頭がいっぱいの藤田さんに周囲の人たちは…。

(尚樹さんの父・藤田勝弘さん)
「まさかスイーツでこれだけ評判になるとは思っていなかった。今では家中で頑張るしかない」

(尚樹さんの母・藤田真由美さん)
「最初の頃はわが子だから心配で心配で。『この子は体を壊すんじゃないか』と思って。物すっごく心配した。とりあえず生きてるのでいいのかなと」

(ハイショップふじた3代目店長・藤田尚樹さん)
「今までなかったケーキを作ってみたい。ケーキ屋さんに並んでいるものではなくてケーキ屋さんにないものを作ってみたい」

熱い夢を語る藤田さん。ハイショップふじたの今後に注目です!

CBCテレビ「チャント!」11月8日放送より

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