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一時は廃業考えるも家族7人一丸となって人気青果卸店に!様々な業態の展開も

一時は廃業考えるも家族7人一丸となって人気青果卸店に!様々な業態の展開も

旬の野菜をセットにどこへでも配達!とれたての野菜をたっぷり使ったパスタ!独自に果物を育てる試みも。生き残りをかけて青果卸と飲食店、オンラインショップなどなど様々な業態の複合店を営むのは家族7人。その姿に密着しました。

朝採り野菜のおいしい料理店 店の1階が青果店に

CBCテレビ:画像 『チャント!』

三重県伊賀市にある「キッチン ユメイッコ」は新鮮な野菜がいつでも食べられると評判のお店です。

中でもランチどきに提供されるおかわり自由のクリームスープは、タマネギや大根などが生クリームで煮込んであって、濃厚なのにさっぱりしていると大人気です。

そして具材に旬の野菜がたっぷり入った日替わりのパスタランチも、その日のオススメ野菜が楽しめると大好評!

なぜ、野菜を使った料理が評判なのかというと、ユメイッコの厨房を一歩出ると、朝一番で届いた新鮮な野菜や果物がズラリと並ぶ青果店が。実は1階に青果の小売店と厨房、2階にレストランのホールという形になっているのです。

(青果店マツウラ・松裏敏久代表)
「娘が調理師学校へ行って、レストランするって言うからつくった」

「飲食店をしたかった」 夢が一個叶って店名は“ユメイッコ”に

CBCテレビ:画像 『チャント!』

松裏敏久さん(63歳)は伊賀市でおよそ80年続く青果卸の三代目です。男の子が出来たら跡を継いでくれると信じて、一生懸命に働きました。

ところが子どもたちは3人姉妹の全員女の子。一時は廃業も覚悟したと言います。しかし三女の瑞穂さん(34歳)は成長すると料理人の道へ。しかも結婚を決めた相手は、なんと同じく料理人でした。

そこで7年前、瑞穂さんのご主人の弦さんをシェフに迎え飲食店をオープンしました。本業は青果卸なので、野菜や果物の小売りスペースも設置しました。

(青果店マツウラ・松裏敏久代表)
「高校を卒業した時に、飲食関係をしたかった。家業が青果卸。稼業が嫌だったけど、長男だったので跡を継いだ。(飲食店をオープンして)夢が叶った」

夢が一個叶ったという意味で「ユメ イッコ」と名付けました。すでに長女の友紀さんと結婚したご主人の充彦さんが、青果卸の4代目を継いで修行中だったこともあり青果卸と飲食のダブル看板が出来上がったのです。

自家栽培スタート!目指すはブランドとしての果物

CBCテレビ:画像 『チャント!』

青果店の生き残りを考えて、充彦さんが「おうちにいながら採れたて野菜が食べられる」というコンセプトの野菜セットを考案しました。

(4代目・松裏充彦さん)
「青果店で売っているだけでは先細りしていく。自分たちで生産したもの、責任持って売れるものを自分たちで作ってお客さんに届けたい」

オンラインショップの「マツウラ八百屋」を立ち上げ配達販売をしています。さらに、お店から10分ほどのところにあるビニールハウスでは、果物の栽培を始めていました。中には、イチゴの苗やバナナ、パイナップルなどが並んでいます。

自分たちで果物を生産、販売ができるようなシステムづくりを考えているそうです。目指すのはマツウラブランドの果物、ハウスには将来のマツウラの夢が詰まっていました。

家族7人がいれば「伸びしろはたくさんある」

CBCテレビ:画像 『チャント!』

次女の沙織さんは、配達の仕事を担当。地域の小学校や保育園などに新鮮な野菜を届けています。沙織さんの娘で孫の七楓ちゃん(中3)もお休みの日には手伝いに来るそうです。

オープンして7年目、常連客も増え「ユメイッコ」は軌道に乗りました。最初は不安もあったとのことです。

(次女・沙織さん)
「(物を)売るだけだと思っていた。準備とかしなければいけなかった」

オープン直後にお店の大変さを痛感、それでも家族と力を合わせれば何でもできると、この7年で思うようになったと言います。

(長女・由紀さん)
「これだけ人(家族)がいたら、できることがまだまだあると思う。伸びしろはたくさんあるのかなと思う」

様々な可能性を秘めた家族7人、その挑戦はまだまだ続きます。

CBCテレビ「チャント!」9月2日放送より

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