加藤愛が行く!愛知・稲沢市祖父江町の愛されフード『銀杏ラーメン』を調査! 地元の特産を使った色鮮やかでクセになる新感覚ラーメン
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフードを加藤愛が全力で調査します。今回は、銀杏(ぎんなん)の産地『愛知県稲沢市祖父江町』の『銀杏ラーメン』です。
「一口食べたら、また食べたくなる」と頬張る愛ちゃん
聞き込みによると、『銀杏ラーメン』は麺が緑色で、銀杏が練り込まれているとのこと。祖父江町特産の銀杏を使った料理はチャーハンなどもあって、『北京』という店で食べられるそう。おじゃました『中国料理 北京』は、1986年創業。店主はこの道50年の料理人で、お値打ちでボリュームある中華料理の人気店です。
お目当ての『銀杏ラーメン』は、タップリの野菜の上に素揚げした銀杏をゴロゴロとトッピング。そして、麺は聞き込み通り“緑色”です。「すごくモチモチで、ほのかに銀杏の香りもします。一口食べたら、また食べたくなる」と愛ちゃんは頬張ります。銀杏は黄色のイメージがありますが、8月から9月の初め頃までは緑色で、それを麺に15%練り込んでいるのだとか。
“もの珍しさ”では続かない! 改良を重ねて評判の味に
『銀杏ラーメン』を作るきっかけになったのは、2003年に地元の大学の学園祭で、祖父江町の特産品を使って出店する機会があったこと。銀杏のトッピングだけではおもしろくないと地元の米店に依頼して銀杏を練り込んだ麺を作ってもらい、さらに店で人気の担々麺をヒントに豚肉・ミンチ・もやし・ニラなども加えました。
店でもメニューに加えると、最初はもの珍しさで食べられていましたが、店主自身もその出来映えに満足できず、味の改良を重ね3~4年かけて今の味に仕上げていったそう。誕生から20年以上、いまや店の看板を背負う一品となりました。
味に惚れ、景色に惚れた店主が作る銀杏料理の数々
そもそも祖父江町が銀杏の産地となったのは、伊吹山から吹く強風を受ける地形のため、防風や防火の役割として家の周りにイチョウの木が植えられたことが始まりだとか。その木に実る銀杏がおいしいと評判になり、次第に生産農家も増え特産品として広まっていきました。この祖父江の銀杏のおいしさをもっと知ってもらいたいと店主がラーメンに続いて考えたのが、『銀杏炒飯』に『銀杏中華まん』。そして、稲沢市の新しいご当地グルメを作ろうと発足した“稲沢カレー”プロジェクトに参戦して、去年誕生したのが『稲沢銀杏カレー炒飯』です。どれも、地元・祖父江の自慢の銀杏をトッピングだけでなく、細かく刻んで具材としてもタップリと使用。「イチョウの葉が色づき、黄金色になる景色に感動する」と話す店主が作る銀杏料理は、地元愛もタップリです。
愛ちゃんは「祖父江の皆さんにとって、銀杏はとても身近。銀杏ラーメンは見た目も色鮮やかでクセになる、新感覚ラーメンでした」と今回の訪問を締めました。
(CBCテレビ「チャント!」11月29日(金)放送より)