愛知県尾張旭市の愛されフード『みそ中』を調査! 500円程度の料理がズラリ! 一番人気の安くてうまい『みそ中華』とは?
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。
今回は、『愛知県尾張旭市』の『みそ中』です。「みそなか」、それとも「みそちゅう」?読み方も分からない中、調査開始です。
まず、出会った人から「“みそちゅう”って言ってね。中華そばのお味噌」と聞いて、イメージが何となく見えた加藤アナは情報をさらに集めます。『みそ中(ちゅう)』というのは、味噌スープの中華そばのこと。うどんやきしめんが食べられる『いなや』という大人気店の一品で、『いなや』といえば『みそ中』というほどだとか。
“ジャンボきしめん”という気になる大きな看板が目じるしの『いなや』。評判通り、昼どきは常に満席です。『いなや』は、尾張旭に店を開いて45年以上。うどんを始め、きしめん、中華そばなど30種類ほどの料理の中で一番人気なのが『みそ中』…正しくは『みそ中華』です。しっかり濃い赤味噌スープの中華そば。まずはスープ、そして麵をいただくと、「麺に濃いめの味噌がよく絡まりますね。味噌ラーメンではない感じが、身近なようで新しい味のような気がします」と加藤アナ。
こだわりのスープのベースは、カツオやムロアジ、サバなどをたっぷり使った 魚介系の和風だし。そこに2種類の赤味噌をブレンドして、深みとコクのあるスープに仕上げています。それに合わせる中太麺は相性抜群! 実は『いなや』の麵は全て自家製で、中華そば、うどん、きしめんなど、敷地内にある製麺所で毎朝およそ1000食分を作っています。自宅でもこの店の味が楽しめるよう麺やスープの販売もしていて、こちらも大人気。スープは『しょう油』と『みそ』の2種類だけ。特に一度食べたら癖になる『みそスープ』は、味噌煮込みをヒントに試行錯誤して作り上げました。
「だんだん毎日やっているうちに味が磨かれていって、お客さんが育ててくれた。単純なものだからこそ、深く追求していこうと心がけている」と語る2代目。そんな思いで、シンプルなものを丁寧に提供する『いなや』には、一番人気の『みそ中』以外にも人気の料理が数々あります。まず『きしめん』は、花かつおが踊り、出汁がしっかりきいたつゆが染み渡った麺がたまりません。次いで、これからの季節、特に注文が伸びるのが『ざる中華』。人気の中華麺をダイレクトに味わえる、この店ならではの一品です。
そして、もう一つ気になるのが、店の看板にデカデカと書かれていた『ジャンボきしめん』。その太さは普通のきしめんと比べても、一目瞭然。初代が名古屋市内のホテルから「鍋の締めになるきしめんがないか」と注文を受け、煮込んでもトロトロにならない太いきしめんを考えたんだそう。今でも冬の間は鍋用に買って帰るお客さんが多いのだとか。
初代や2代目の思いも受け「長く続けていられるのも、常連のお客様や地域のお客様のおかげ。引き続き喜んでもらえるように、いなやの味を守っていきたい」と語る3代目でした。
(6月1日(木) CBCテレビ「チャント!」より)