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愛知・半田市成岩地区の愛されフード『二ツ坂ロール』を調査! つまむと「シュワ~」と音がするフワフワ生地の絶品ロールケーキ

愛知・半田市成岩地区の愛されフード『二ツ坂ロール』を調査! つまむと「シュワ~」と音がするフワフワ生地の絶品ロールケーキ

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。

CBCテレビ『チャント!』いただきます!ほぼ地元だけ 愛されフード

今回は、『愛知県半田市成岩(ならわ)地区』の『二ツ坂(ふたつざか)ロール』です。町で聞き込みをすると、『リヴェール二ツ坂』という店のロールケーキで、フワフワの生地に、濃厚なのにあっさりとしたクリームが絶品! 地元では「お馴染みの味」だとか。

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おじゃました『リヴェール二ツ坂』は、レンガ造りの可愛らしい外観が目を引く、1995年創業の成岩地区で親しまれる洋菓子店です。旬のフルーツをふんだんに使った色とりどりのケーキが並ぶ中、一番人気というのが『二ツ坂ロール』。

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一見、何の変哲もないロールケーキですが、実はとんでもないこだわりが詰まった逸品です。「本当にしっとりフワフワで、中のクリームが濃厚」と加藤アナが味わったあと、ご主人が言ったのは「ちょっとロールケーキをつかんでもらって…、耳元で何か聞こえると思うんです」という謎めいた話。加藤アナは言われた通りにロールケーキを耳元に近づけると、「シュワ~っと、ほどけていくような柔らかい音がしました」と驚きの表情。実はスポンジの部分は“スフレ生地”で、押さえると沈みこむほど軟らかな生地がこの『二ツ坂ロール』の一番の特長なのです。

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まず、愛知県産の小麦粉“きぬあかり”に、溶かしたバターや牛乳、そして卵などを加えて、企業秘密の生地のベースを作ります。そして、あえて一晩寝かせた卵白をゆっくり泡立てた、まるで生クリームのようなメレンゲを加えて、手早くふんわりと混ぜ、生地を焼き上げます。このように細やかな“ひと手間”の積み重ねが、フッカフカのスフレ生地を生み出すのです。『二ツ坂ロール』は「生地が命」だそうで、小麦粉“きぬあかり”はこのロールケーキでしか使わないとか。“きぬあかり”は、うどんやきしめん用に愛知県で開発された小麦粉で、生地が膨らみにくく、元々菓子作りには向いていないそうですが、試行錯誤する中で、一度膨らませてしまえば、時間が経ってもスフレ生地が沈みにくいことを発見したのです。

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ご主人が生地を焼き、奥さんがロール状に巻いていく作業をしていますが、二人は元々同じ修業先で出会ったパティシエ同士。豊橋市の名店“マッターホーン”で腕を磨き、28年前に独立して、今の店をオープンしたのです。当初は、修業先で学んだ商品を作り販売しながら、お互いがオリジナルの新商品を模索。そんな中、「ロールケーキの神様が降りてきて完成した」とか。

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スフレ生地を焼くご主人と、クリームの味や硬さを微調整し、仕上げを担当する奥さんによって作られた逸品は、地元で愛されることを願い、地名でもある『二ツ坂ロール』と名付けました。発売当初はなかなか売れなかったこの商品のおいしさを「絶対いつか分かってもらえる」と信じて作り続けること20年以上。地元に根づく愛されフードとなりました。

(5月25日(木) CBCテレビ「チャント!」より)

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