「脂質異常症」改善オススメ最強食材とは!?…専門医に学ぶ!脂質異常症の原因と対策【医学博士 山岸昌一】

2024年5月5日(日)放送 【第604回】
「脂質異常症」改善オススメ最強食材とは!?…専門医に学ぶ!脂質異常症の原因と対策【医学博士 山岸昌一】

サマリーSummary

ゲスト:天野ひろゆき
ドクター:昭和大学 医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 主任教授 医学博士 山岸昌一
予備軍を含めると日本人の約3000万人が「脂質異常症」と言われています。「脂質異常症」は自覚症状がほとんどないにも関わらず、動脈硬化を確実に進行させる恐ろしい病気。放置していると、脳梗塞や心筋梗塞などの大病につながり死に至る可能性も。そこで今回は、今知っておくべき脂質異常症の原因と対策を専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、昭和大学 医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 主任教授 医学博士 山岸昌一先生です。

今回のテーマは「〜自覚症状なく血管を蝕む!?〜脂質異常症の原因と対策」

予備軍を含め日本人の約3000万人が「脂質異常症」だと言われているそうです。脂質異常症は自覚症状がほとんどないにも関わらず、動脈硬化を確実に進行させる恐ろしい病気。放置していると、脳梗塞や心筋梗塞などの大病につながり死に至る可能性もあるのだとか。そこで今回は、今知っておくべき脂質異常症の原因と対策を専門医に教えてもらいました。

脂質異常症の基礎知識

<脂質異常症とは?>
脂質異常症とは「HDL(善玉)コレステロール」「LDL(悪玉)コレステロール」「中性脂肪」のうち、どれか1つでも基準値を外れている状態だそうです。

<HDL(善玉)・LDL(悪玉)コレステロールの役割>
・HDL(善玉)コレステロール : 基準値40〜(mg/dl)
血管に溜まった余分なコレステロールを肝臓に戻す働きがあるそうです。
・LDL(悪玉)コレステロール : 基準値60〜119(mg/dl)
肝臓で作られたコレステロールを身体中に運ぶ本来なくてはならない物。ただし、数が増え過ぎると血管に悪影響が出るそうです。

進行すると動脈硬化に! 脂質異常症の恐怖と原因

<LDL(悪玉)コレステロール異常値の原因>
LDL(悪玉)コレステロールの数値が基準値を外れている人の主な原因は、カロリーの摂りすぎや脂っこい物の摂りすぎだそうです。脂っこい物とは「飽和脂肪酸」と呼ばれる脂。お肉だけでなく乳製品やお菓子などにも含まれます。見分け方は、冷蔵庫に入れて固まるか固まらないか。固まる脂を摂りすぎるとLDL(悪玉)コレステロールが上がりやすいそうなので控えめにしましょう。

<脂質異常症の恐ろしさ>
脂質異常症が進行すると動脈硬化につながるそうです。健康な人の血管はしなやかですが、動脈硬化が起きている血管は硬くなりしなやかさがありません。そのため、高血圧の人が動脈硬化を起こすと血流の圧に血管が耐えられなくなり、血管が裂けてしまう可能性もあるのだとか。さらに、動脈硬化が進行するとコレステロールが血管壁に溜まります。すると、血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気を引き起こす可能性があるそうです。動脈硬化の怖いところは自覚症状がほとんど無い事。そのため、放置されることが多く、知らず知らずの内に進行し突然死を招く可能性もあるそうです。

動脈硬化を更に進行させる原因

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<動脈硬化を更に進行させる「中性脂肪」>
先生によると、注目されていないものの「中性脂肪」が高いと動脈硬化が進みやすいそうです。中性脂肪は、身体を動かすために必要なエネルギー源。本来とても重要なものですが、増え過ぎるとメタボや脂肪肝になり、動脈硬化の原因になる可能性があるのだとか。中性脂肪の基準値(空腹時)は、30〜149(mg/dl)で、数値が上がってしまう原因は食生活の乱れ。そのため、LDL(悪玉)コレステロール以外に中性脂肪も高いという人は注意が必要だそうです。

<痩せている人も食生活に要注意!>
中性脂肪は、一般的に太っている人やメタボ体型の人が多いそうです。しかし、食事の影響が大きいので、痩せている人でもお酒を飲む人や炭水化物・お菓子・ジュースをたくさん摂っている人は中性脂肪の数値が高い場合があるそうです。

<女性の場合の注意点>
女性は閉経後、脂質代謝をコントロールするエストロゲンという女性ホルモンが減少します。そのためLDL(悪玉)コレステロールの生成を抑制できなくなり、今まで数値に異常が無かった人でも脂質異常症になる可能性があるのだとか。さらに、閉経後は太る人も多いため、中性脂肪がより上がりやすくなってしまうそうです。

<基準値を超えている場合は主治医に相談を>
上記に挙げた原因以外にも、母親が妊娠中にコレステロールが高いと子どもにも伝わり、コレステロールが高くなる事が知られているそうです。食事内容や遺伝など個人差はありますが、長い間LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が基準値を超えている場合は、主治医と対策を相談しましょう。それが脂質異常症の進行を食い止める事につながるそうです。

本気で改善脂質異常症対策!先生直伝「4つのルール」

・ルール(1)「軽い運動を毎日行う」
家でゴロゴロせず、1時間程度座り続けたら5分間歩いたり、ストレッチをしたりするよう心がけましょう。たった5分でも毎日続ければ中性脂肪の減少やLDL(悪玉)コレステロールの数値改善が期待できるそうです。

・ルール(2)「脂っぽいものを控える」

・ルール(3)「ジュース・お菓子は厳禁」
ジュースやお菓子は糖質が身体に吸収されやすく、動脈硬化の進行を早める可能性があるので要注意。飲み物は水やお茶がオススメだそうです。

・ルール(4)「1か月で1キロの減量」
上記のルールを守って、1か月に1キロ痩せる事ができれば出だしは成功!これを3か月続けると、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールの数値改善につながるそうです。

脂質異常症を改善!先生オススメの最強食材

<「スルフォラファン」で血管の錆を取る!>
アブラナ科の野菜「ブロッコリースプラウト」「ブロッコリー」「芽キャベツ」には、スルフォラファンという成分が含まれているそうです。スルフォラファンには、動脈硬化で起きた血管の錆びつきを取る効果が期待できるのだとか。先生によると、これらの食材は生で食べるのがオススメだそうです。

<その他の最強食材>
「納豆」や「オクラ」などのネバネバ系の食材や、「こんにゃく」「玉ネギ」「ゴボウ」などにもコレステロールを下げる作用があるため積極的に食べるのがオススメ。その他にも、「きのこ類」や「海藻類」もコレステロールの吸収を抑える働きを持つ食物繊維が豊富に含まれているので脂質異常症改善に効果的だそうです。

<オススメのお肉の食べ方>
お肉を食べる時は、赤身・もも肉・鶏のささみなどの脂が少ない部位がオススメ。そして調理法も茹でる・蒸すなどの方法であれば余分な脂が落ち、摂取する脂質を抑える事ができるそうです。

最強食材で作る脂質異常症改善メニュー

<メニュー(1)「無限野菜ディップ」>
生の野菜を飽きずに食べられる2種類のディップをご紹介します。
≪材料≫
・好きな野菜(ブロッコリー・芽キャベツ・セロリ・オクラ・ゴボウなど)
・低脂肪マヨネーズ
・赤味噌
・七味
・無糖ヨーグルト
・粒マスタード

≪「赤味噌ソース」の作り方≫
▼赤味噌と低脂肪マヨネーズを混ぜる
▼お好みで七味を加える

≪「無糖ヨーグルトソース」の作り方≫
▼無糖ヨーグルトと低脂肪マヨネーズを混ぜる
▼粒マスタードを適量加える

<メニュー(2)「ネバチキ丼」>
≪材料≫
・オクラ
・めかぶ
・納豆
・ささみ
・玄米
・減塩醤油

≪作り方≫
▼切ったオクラとめかぶを混ぜる
▼減塩醤油で味付けした納豆を加える
▼上記をよくかき混ぜ 炊いた玄米にかける
▼塩茹でしたささみを上に乗せる

(2024年5月5日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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