「蛙化現象」「スシローを救いたい」Z世代が選ぶ上半期の流行語
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「トーマスの箱」コーナーでは、取り上げる話題に関係のある曲が冒頭に流れます。6月6日の放送でかかった曲は、森七菜さんの「カエルノウタ」。この日は「カエルの日」であることから取り上げたのですが、実は5日に発表された「Z世代が選ぶ2023年上半期流行ランキング」の1位が「蛙化現象」と、こちらもカエルに関係のある言葉。Z世代とは1990年後半から2010年前後までに生まれた世代のこと。つまり若者の間で流行っている言葉ということになりますが、カエルになるとはいったいどういうことなのでしょうか。パーソナリティのつボイノリオと小高直子アナウンサーが、イマドキの若者言葉について、トークを展開しました。
カエルに変わるってどういうこと?
1位に選ばれた「蛙化現象」とは、好きな相手が自分に振り向いてくれた途端、気持ち悪いと感じて醒めてしまうという恋愛感情のこと。
カエルが王子様に変身するという有名な童話が由来となっていますが、これは逆のパターンです。
小高「わりとそれがあるあるってZ世代が共感して1位になってる」
つボイ「私は勘違いしてました。
好きって言って振り向いたら気持ち悪いっていうのは、カエルさんって首があらへんやん。 それがグーッと伸びて気持ち悪いっていう、そういう意味じゃないんですよね」
小高「『じゃあ、どうしたらいいの!?』って相手が言いそう(笑)」
「恋愛は追いかける方が好き」という人はZ世代に限らず、一定数いそうです。
時事ネタもランクイン
言葉というのはいつの時代も新しく生まれるものですが、つボイは「今の言葉はわからない」と突っぱねるわけではなく、「聞いてみて『あっ、そういうことか』と、知識として覚えておいてもいいなと思うんですけど」と語ります。
この他にランキングに挙がっている「かわちぃ」や「うちゅくしぃ」などは、元の言葉がわかりやすく、8位の「スシローを救いたい」も時事ネタなので上の世代でもわかりそうです。
客による迷惑行為の動画拡散で、飲食店、特に回転寿司チェーン店は大きな被害を受けましたが、スシローに限らず、さまざまな飲食店へ食べに行って売り上げに貢献しようという動きがありました。
4位の「トヨナガタクト」は、韓国の人気オーディション番組『BOYS PLANET』に出演したことで、日本でも話題となりました。
年末には総入れ替え!?
そして10位に挙がった「ちょえ」ですが、「これならわかる!卓球の…」と答えた方は、残念ながら不正解です。
私も「なぜ今頃になって再ブレイク!?」と思ってしまいましたが、これは「ちょっと待って」を略したものだそうです。 世代によってわかる、わからないが完全に分断されています。
つボイは最後に「それぞれの年代がそれぞれの文化を創り出していって。われわれの年代もそうでした。さあ、このZ世代の文化がどれだけ次の世代に残るのかなというところ。でも、年末には全く違うものが並んでるということでしょうか」とまとめました。
(岡本)