蓋が開けられない!もしかして病気?
6月18日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、スマートクリニック代表で整形外科医の福田誠先生が出演しました。今回のテーマは、親指の付け根に痛みが生じる「母指CM関節症」。聞き慣れない病名ですが、スマートフォンの使い過ぎや長年の手作業などが関係するとされる身近な症状について、原因や治療法、予防のポイントが紹介されました。聞き手は宮部和裕アナウンサーと山本衿奈です。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く母指CM関節症とは
母指CM関節症は、親指の付け根にある「CM関節」に痛みが生じる病気です。
CM関節は正式には「手根中手関節」と呼ばれ、親指を自由に動かすために重要な役割を担っています。 福田先生によると、この関節の軟骨が加齢によってすり減ったり、スマートフォンの操作などで負担がかかったりすることで痛みが現れるといいます。
また、親指は物を持つ際に他の4本の指と向かい合う形で働くため、手の中でも特に負担が集中しやすいとのこと。
ペットボトルを持つ動作を例に挙げながら、「親指と他の4本の指の4対1の関係になる」と説明し、親指にかかる負荷の大きさを紹介しました。
放置すると握力低下に?
母指CM関節症では、親指の付け根に痛みが出るほか、日常生活のさまざまな場面で不便を感じるようになります。
代表的な症状として、ペットボトルや瓶の蓋を開ける動作、鍵をひねる動作、雑巾を絞る動作などで痛みが出やすくなります。
特に「つまむ」「ひねる」といった動作が負担になるそうです。
また、症状が進行すると親指の付け根の骨が出っ張ってきたり、握力が低下して物を落としやすくなったりすることもあります。
福田先生は、数カ月から1年以上痛みが続くケースもあり、「最近ペットボトルの蓋が開けられなくなった」という状態になると、日常生活への影響も大きくなると注意を呼びかけました。
起こりやすい人の特徴
母指CM関節症は特に50代以降の女性に多いとされています。
福田先生は、更年期以降のホルモンバランスの変化も関係していると説明。
また、長年にわたって手を使う仕事や作業を続けてきた人にも多い傾向があるそうです。
福田「私、多治見スマートクリニックにおりますので、多治見って陶器の町なんですよね。歴史的に手を使う文化がある町などにも、この症状の患者さんが多いと言われているんですね」
段階によって異なる治療方法
治療では、まず親指を休ませることが大切です。痛み止めや湿布を使用するほか、サポーターを活用して関節の動きを制限する保存療法が行なわれます。
福田先生は特にサポーターの有効性を強調。最近では水仕事中でも使いやすいシリコン製の製品も販売されていると紹介しました。
また、テーピングによって親指の動きを抑えることも、関節への負担軽減につながるそうです。
それでも改善しない場合は、医療機関で注射による治療を行なうことがあります。
さらに、強い痛みが続くケースでは、余分な骨を削る手術が検討されることもあるといいます。
予防はとにかく負担を減らすこと
予防については、若い頃から親指に負担をかけ続けないことが重要です。
福田「今もうスマホでございます。なんか親指で文字打つのめっちゃ早い人いますよね」
山本「でも痛くなってもちょっと休んだらやっぱり治るので、それを繰り返してますね」
スマートフォンの長時間操作以外にも、硬い蓋を無理に開ける作業、段ボールの開封作業なども負担の原因になるため注意が必要とのことでした。
親指の付け根の痛みを「使い過ぎかな」と軽く考えてしまいがちですが、放置すると日常生活に支障をきたす場合もあります。
気になる症状が続く場合は早めに医療機関へ相談し、普段から親指をいたわる生活を心掛けてみてはいかがでしょうか。
(ランチョンマット先輩)
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