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大島洋平の目は、まだ死んでいない―。虎視眈々と一軍を狙う竜のレジェンドが明かした現状とドラゴンズへの思い

大島洋平の目は、まだ死んでいない―。虎視眈々と一軍を狙う竜のレジェンドが明かした現状とドラゴンズへの思い
「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手(C)CBCテレビ

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

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CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
8月2日の放送回で共有したい特集は、現在、二軍のナゴヤ球場で汗を流す大島洋平選手の独占インタビュー。最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々のタイトルを獲得し、リーグ優勝も知る現役選手。40歳を迎えたレジェンドはいま、どんな思いで日々を過ごしているのか。一軍昇格を待つ現在の心境と若手への思い、そして低迷が続くドラゴンズに必要なこと、その胸の内に迫った。

「呼ばれた時に結果を出せるように」変わらぬ準備

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手(C)CBCテレビ

太陽が激しく照り続ける日々の中で、変わることなくひたむきに汗を流すベテランの姿があった。ドラゴンズ一筋17年、大島洋平選手。3年前に2000安打を達成し球史にその名を刻んだヒットメーカーが灼熱のナゴヤ球場で淡々とバットを振り続けている。5月末に一軍登録を抹消されてからおよそ2カ月。40歳を迎えたここまでのシーズンは21試合にとどまっている。答えづらい雰囲気も漂うこの状況で40歳のレジェンドはインタビューオファーを快諾。7月30日、現在の心境を真っすぐに明かしてくれた。

大島選手:別に変わらずやってますね。とにかく自分の中でベストのコンディションでいけるように準備しています。(二軍の)試合に出るかはファームの監督、コーチに全部任せましたと言ってあるので、出ろと言われれば出ますし、練習しておいてと言われれば練習している感じですかね。もう自分の中では、与えられた環境でやろうと決めてやっている感じです

ファームには、一軍昇格を目指して日々プレーする若い選手たちがいる。そのことを理解しているからこそ、自身の起用についても首脳陣に委ねている。

大島選手:やっぱりこっち(二軍)で試合に出ないといけない子たちもいるから、そこは任せた方がいいなと思って、「任せます」と言っています

一軍から声が掛からない現状に、悔しさがないわけではない。“葛藤”を抱えながらもその感情を表に出すことはない。

大島選手:そうですね。それはもうしょうがないですよね。監督が決めることですし。呼ばれた時に結果を出せるように準備しておくしかないですし、もうそれしかないですかね

プロとして準備を続ける。二軍での打率は2割前半ではあるもののファームでの役割を理解した上で自分にできることに集中していた。

大島選手:バンテリンドームの試合に出るためにやるんですけど、一軍にいようが二軍にいようが、自分の準備としてやることは変わらないので、そこはしっかりやろうと思ってやっています

「今まで通りでは結果は残せない」40歳でも進化を求めて

プロ17年目を迎えた大島選手。長く現役を続ける中で、野球そのものの変化も肌で感じているという。

大島選手:やっぱり時代、時代で野球って変わってくると思うので。その変化は感じています。僕が入った17年前ぐらいと比べると、今よりも球が速いピッチャーは全然少なかったですよね。今のピッチャーなんてファームでも平気で150キロとかバンバン投げてくるようなピッチャーも多いですし、そういうレベルも上がってきているなと思うなかで、自分が今まで通りのままだったら結果は残せないかなと。いろんなところを細かく変えながら取り組んでいるところ。フィジカルだけじゃなくて、技術面とか、いろんなところも色々試しているって感じですね

「40歳とは思えない」後輩たちが見たレジェンドの背中

「サンデードラゴンズ」より中村奈一輝選手(C)CBCテレビ

現役時代をともに過ごしたコーチや、現在同じファームで汗を流す後輩たちが口をそろえて語るのは、大島選手の変わらぬ準備への姿勢。福田永将二軍打撃コーチは、長年変わらないルーティンに感心する。

福田コーチ:本当に変わらずですね。いろいろ細かい調整はしていますけど、基本的にはずっと同じ流れで淡々とやられています。試合に入る前の段階での準備の仕方は、(若手が)すごく参考になることが多いと思います。試合前に誰よりも早くベンチに入って相手ピッチャーのブルペンが見えるところがあれば、そこを見ながら素振りをする。準備の早さというところは見習ってほしいと思います

そんな姿を間近で見てきた後輩たちも、大島選手の存在から多くを学んでいる。

森駿太選手:毎日同じルーティンだったり、自分の時間をしっかり決めて野球をされている。プロで過ごしている時間が長いのも自分をしっかり理解していて、自分の体とも相談しながらというのは見ていてすごく分かります

中村奈一輝選手:素直に一緒にプレーできてうれしいという気持ちが一番ですけど、僕らにはまだできない日課というか、そういうものがあるので。本当にすごいなと思います

花田旭選手:40歳とは思えない意識の高さですね。40歳までできるっていうのはそういうところなのかなと感じます

「やれる時にやっといた方がいい」若手へ送るメッセージ

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手(C)CBCテレビ

後輩たちから寄せられる言葉に照れ笑いを浮かべながらも、大島選手は若い選手たちへ自身の思いを伝える。その言葉の根底にあるのは、プロ野球という世界で突きつけられる厳しい現実によるものだ。

大島選手:若い選手はすぐサボりたがるんで(笑)。なるべく尻を叩いて「やれよ」みたいな感じで冗談っぽく言ったりはしています。今しかできないですし、僕もここまでやれてきましたけど、20代、18歳、19歳ですぐクビになっちゃうかもしれない世界ですから。やれる時にやっといた方がいいよっていうのは、あんまりはっきりとは言ってないですけど、冗談っぽく言いながら伝えているつもりです

「一軍が当たり前じゃない」ファームで知ったドラゴンズの土台

最多安打やベストナイン、ゴールデングラブ賞など、数々のタイトルを獲得してきた大島洋平選手。そんなレジェンドが若手へさりげなく言葉を掛ける一方で、ファームで過ごす日々は、自身にとっても新たな気づきを与えていた。二軍で汗を流す選手たちの姿を間近で見る中で、これまで見えていなかったドラゴンズというチームの“土台”を実感したという。

大島選手:こっちに来てみて、やっぱりファームの選手たちが、自分も一軍に出て活躍したいって思っている子たちがいっぱいいるので。こういう選手たちがいて一軍が成り立っているんだなっていうのは、すごい感じています。自分はあんまりファームも経験してなかったので一軍が当たり前と思っていましたけど、そこにいるのが当たり前じゃないんだなって。こういった選手たちの上に一軍の選手がいて、そこがドラゴンズというチームなんだっていうのを今はすごい感じますね。あんまり知らなかった世界ではあるんですけど、長いことこっちにいると、二軍の生活に浸かるわけじゃないんですけど、みんなの気持ちといいますか、代表で一軍の選手がいるわけなので。より責任感というものはすごく感じましたね

「若手、中堅、ベテランが一つにならないと」大島選手が語るドラゴンズ再建への思い

「サンデードラゴンズ」より大島洋平選手(C)CBCテレビ

開幕5連敗を喫し、一時は借金20まで膨らみ現在も最下位。リーグ優勝から15年遠ざかるチームに、今何が必要なのか。生え抜き野手として唯一リーグ優勝を知るベテランに率直な思いを聞くと苦笑いを浮かべながらも、今のチームに足りないものを一つひとつ挙げていく。

大島選手:うーん、いっぱいありすぎて(苦笑)。これっていうのが出てこないですね。やっぱり技術的にもまだまだっていう選手が多いですし、一年間出続けたことがある選手も半分もいないじゃないですか。そういう経験値も足りないし、いろんな面でまだまだかなと思います。僕らもいっぱい失敗してきていますけど、今、一軍の試合に出ている子たちも、たくさん失敗している中で経験値を積んでいっているので、これが何年後かに花が開いてくれればいいかなと思います

大島選手自身も失敗を繰り返しながら成長してきたからこそ、今一軍で戦う若い選手たちにもその経験が将来につながると信じている。そして、大島選手が最も大切だと考えるのは、世代を超えたチームの一体感。

大島選手:ベテランの力もやっぱりいりますけど、僕は若手、中堅、ベテランが全部一体にならないと、チームとして一個の目標にはいかないと思うので。全部がミックスされて強いチームはできるんじゃないかなと思います。配分とか、そういうことじゃないですし、一人でもいいですし、若い子が一人でもいいですし。それは分からないんですけど。(今はベテランで)阿部(寿樹選手)ちゃんが頑張ってくれていますから。なんとか「阿部ちゃん、頼んだ」って感じです(笑)。頼んだしか言えないですよね。まぁ自分が入ればいいんですけど(自分はそこに)いないから。阿部ちゃん、頼んだって感じですよね

「気にしてないふりをしてるだけ」大島選手が垣間見せた本音

終始、冷静な口調で現在の立場を受け止めてきた大島洋平選手。しかし、その胸の内には、誰にも見せない葛藤もあった。一軍でプレーできない現状について問われると、大島選手は静かに本音を明かした。

大島選手:あそこ(一軍)にいないことに悔しさだったりね。ムカついたりもしますけど、やっぱりそういうことを態度には出せないですし。気にせずって言ったらあれだけど、気にしてないふりをしてるだけです

さらに、一軍に上がれない理由、足らない部分について尋ねられると「わからないっす」と即答。そこには一軍でプレーできない悔しさ、一軍のグラウンドに立ちたいという強い思いがにじんでいた。

大島選手:分かんないですよね。まあまあ、結果が出てないからじゃないですか。17年間で、こんな状況はあったか?いや、それはあんまないですけど。なんでかなっていうのはわかんないですよね、自分でも。たぶん、みんなもわかんないと思うんですけど・・・。僕もわからないです

「もう一回、試合に出られるように」ファンへ誓った再起

インタビューの最後、番組ではドラゴンズファンから寄せられた「もう一度、一軍で活躍する大島選手が見たい」という声が紹介された。大島選手は自身の胸の内を静かに語った。

大島選手:ずっと試合に出てきた人間なんで、情けないなっていう自分もいれば、「いや、頑張れよ」っていう自分もいますし。今はあんまり試合に出られてないですけど、もう一回、試合に出られるようにっていう思いでやってます

長年ドラゴンズを支え、数々の栄光を築いてきたレジェンド。その言葉には、自分自身へのもどかしさと、それでも前を向き続けようとする強い意志が込められていた。そして最後は、いつも応援してくれるドラゴンズファンへ力強くメッセージを送った。

大島選手:ドラゴンズファンの皆さん、一日でも早く上に行って、また活躍できるように頑張りますので、また応援よろしくお願いします

川上憲伸氏が感じた“大島洋平”の存在価値

「サンデードラゴンズ」より川上憲伸さん(C)CBCテレビ

VTRを見届けた解説の川上憲伸さんは、ファームで過ごす大島洋平選手の姿勢に驚いたという。若手へアドバイスを送りながらも、自らは現役選手として「誰よりも活躍したい」という思いを持ち続ける難しさを、自身の経験も交えながら語った。

川上氏:僕が驚いたのは、ファームにいる期間が長い中で、若手の選手に「こうした方がいいんじゃないか」というアドバイスをしながらも、自分はまだ現役選手で「いやいや、もっと自分が活躍しなきゃいけない」という思い。その難しさがあるんですよね。僕も経験したんですけど、40歳前後でファームにいると“暑さ”が「もういいかな」という気持ちになって精神面で邪魔をすることがあるんです。僕はそこで諦めてしまったんですけど、大島選手は毎日精進している。もっと技術を磨いて、試合で活躍するには何をしたらいいのか、自分が入団した頃よりピッチャーの球が速くなっている中で、それにどう対応するかを考えている。そして何よりコンディションが悪くない。いつでも試合に出られる準備ができているというのは、日頃の努力の成果だと思います。大島選手本人は一軍で使ってほしいという気持ちが絶対にあると思います

日本シリーズを経験した現役野手は、今のドラゴンズでは大島選手ただ一人。その経験をベンチや若手に伝えられる存在として川上さんはベテランの必要性を認めた。

川上氏:大島選手も一軍の試合は必ず見ていると思います。その中で「ここは一球目を打つべきじゃないな」とか、「どんどん積極的にいくべきだな」とか、守備の面でポジショニングも含めて感じている部分があるはずです。ドラゴンズの選手で日本シリーズを経験している野手は彼だけですから。悔しさはあると思いますけど、一軍にいる中でベンチにいてその経験を若い選手へ伝えることもできる。そこのもどかしさもあるんじゃないかと僕は感じましたね

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。この時期のベテラン特集は心臓に悪い・・・。何はともあれ大島選手の闘志が失われていなかったことに安心

今週のサンドラを観た感想・・・。シーズンも佳境に差し掛かる夏場に組まれたベテラン特集。筆者は決して聞きたくない“二文字”が脳裏に浮かんだのですが杞憂に終わったことが何よりでした。今回のインタビューで大島選手の胸の内にある思いは“まだまだ終わらない”という強い思い。結果を求めて試行錯誤に励んでいることが明かされました。強いドラゴンズの復活に必要なこととして大島選手は若手と中堅とベテランの一体感を挙げられていましたが、筆者も強く共感です。特に今季は阿部選手の活躍によって説得力が増しています。今シーズン、ここまでの大島選手の印象としては、岡林勇希選手がケガで離脱した際に起用されたところで結果が出せなかったのが正直残念でなりませんでしたが、このままで終わるはずはないでしょう。必ずや復活を果たし、竜のレジェンド安打製造機の真骨頂を見せてくれることを信じています!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年、高校野球岐阜大会 準々決勝・関商工対多治見工の熱戦に感動の涙を抑えられなかった40代竜党)

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