向上するリサイクル技術。環境に優しい「水平リサイクル」とは?
資源を大切に使うためのリサイクルは私たちの生活にすっかり浸透しています。中でも、使い終わった製品をもう一度原料に分解して同じ製品を作るのが「水平リサイクル」。最近では、従来難しかった「紙の水平リサイクル」の技術が向上し、使用した紙おむつや紙コップまで生まれ変わるのだそうです。2月4日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが水平リサイクルについて解説します。
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小高「水平リサイクルが進んでいるそうなんです」
つボイ「具体的に言うと、ペットボトルからまたペットボトルを作るということですよね?」
小高「そうなんです」
ただし、食品用にできる製品を同じように蘇らせる技術は、その確立が大変だったそうです。
つボイ「口に入れるものは品質管理が難しいですけども。資源がない国としては重要なことだと思います」
水平リサイクルが困難なもの
「水平リサイクル」のメリットとしては、新しく天然資源を調達する量が減るということ。
小高「持続可能な材料確保ができます。ペットボトルで使った物を別の物にすると、ペットボトルを今度作る時に新しい資源が要る。水平でリサイクルすると、そこが要らなくなるよ、という考え方ですよね」
新しい資源を調達しなくて済むため、そのぶん環境への影響が抑えられます。
その一方、「水平リサイクル」が難しい材質も。
つボイ「紙なんかはコピー用紙とか、段ボールとか、トイレットペーパーとか、品質を下げながらリサイクルしていくイメージですよね。でも最初の製品用の原料はやっぱり必要となるわけですね」
小高「そうしたリサイクルは『カスケードリサイクル』と言うそうです」
「小滝」を意味するカスケードから、「カスケードリサイクル」は資源の品質が滝のように上流(高品質)から下流(低品質)へ段階的に落ちていくリサイクル形態を指します。
紙の「水平リサイクル」はもともと難しいとされ、「カスケードリサイクル」が一般的でした。
紙おむつや紙コップも甦る
ところが最近、「とても難しい」とされてきた種類の紙の「水平リサイクル」が進んでいるようです。
衛生用品を手がけるユニ・チャームでは、使用済みの紙おむつの「水平リサイクル」技術を確立。バルブや高分子吸水材をきれいにして再利用しているそうです。
つボイ「大人用も含めて紙おむつの量、ゴミは大変多いですから。リサイクルできるのはいいですよね」
また、紙コップやテイクアウト用の容器などは、油汚れによりリサイクルしにくかったそう。
これらの製品に剥がしやすいフィルムを貼ることで、「水平リサイクル」しやすい製品が作られるなど、最初から「水平リサイクル」することを考えて製品を作っているとのこと。
小高「技術革新が進んでいるんですって」
リサイクルは「つくる責任 つかう責任」としてSDGsの目標のひとつに掲げられています。
リサイクルと聞くと「分別」を思い浮かべがちですが、「水平リサイクル」のための回収システムを上手に探して利用していきたいところです。
(nachtm)
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