ストライクが入らない投手に、牛島和彦が大胆な提案
元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の牛島和彦さんが、11月4日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演。リスナーから牛島さんにこのような質問が寄せられました。「投手、野手に限らず怪我をしない身体を作るための練習はあるのですか?もしあるならどんな練習ですか?」(Aさん)これに対し、牛島さんが野球選手が身体を維持するために大切なことを語ります。
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先の質問に対して回答する牛島さん。
牛島「練習はないですけど、筋肉に良いと言われるものを食べたり、筋肉が柔軟に動けるような練習をする。それによって可動域が変わってきます」
200回、300回使っても大丈夫な強い筋肉を作る練習が必要だそうです。
また、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手の名前を挙げ、柔軟性についても話しました。
中0日でリリーフ登板する山本投手も、身体を柔軟に使うトレーニングをしているそうです。
牛島さん曰く「身体が柔らかくなれば疲れにくいと言うのがスポーツ界で広がっている」とか。
今でもペッタンコ
牛島「僕、ドラゴンズにいる時は硬かったんですよ」
牛島さんが柔軟を取り入れたのはロッテに移籍してからだそうです。
というのもロッテには、長く監督を務めた金田正一さんの考え方が浸透していて「身体は柔らかくないといけない」という伝統があったんだとか。
中日時代までは脚を伸ばして座り、身体を前に倒してつま先を持つのがやっとだったのが、ロッテではストレッチのおかげで脚を広げて胸と顔が地面につくようになったそうです。
牛島「そういう選手がいっぱいいましたからね。もうええ歳になってますけど、ちょっと時間かけてストレッチすると顔ぐらいはつきますよ」
怪我や疲労で庇うことで普段と違う筋肉を使い、怪我へと繋がるので、まずは怪我や疲労しにくい柔らかい身体を作ることが大切だと話しました。
心と身体をマッチング
「秋のキャンプでドラゴンズの投手陣は何をすべきなんでしょうか?」(Bさん)
牛島「技術の練習じゃなくてメンタル。いつでもストライクを投げれると思えるかです」
牛島さんは、コントロールが悪いピッチャーに教える時は「ストライクは投げちゃダメ」と教えるそうです。
その投手からすれば、コントロールが悪いからストライクを投げたい。投げたいから置きに行ってしまうとか。
「50球、アウトコース低めのボールゾーン投げろ、1球もストライク投げるなよ」と練習させると、疲れてきて、真ん中に入ってストライクになると言います。
牛島「『ダメです。ボール投げ続けることできません』って言うたら、『いつでもストライク放れるやろ』『ホントでえすね』ってなるわけです。気持ちの面と技術の面をどうマッチングさせるかです」
無茶な提案
コントロールの良さに定評があった牛島さんですが、マウンドでストライクが入らないと思ったことがあったとか。そう思うとさらにストライクが入らなくなったそうです。
牛島「ストライク放りたいから、身体が正面向いて手だけで投げるから、なんぼ投げても打たれてしまう。ここから脱皮していかないかんなといろいろ訓練しました。だから逆をやると面白いですよ」
ラジオでも、ずっと噛み続けてしゃべることはできません。
牛島「1回、みんなで噛み続ける放送したいですね。絶対難しいと思うんですよ(笑)」
草野球選手の悩み
「54歳で草野球をやっています。20~30代の選手と混ざっていると、自らの衰えを感じてしまいます。たまにキャッチャーをやると相手が心配するほどです。やめた方がいいですか?」(Cさん)
牛島「若い時は体力がある。年齢を重ねると味がある。そう思うと野球って楽しいですよ」
例えば、若い選手ががむしゃらにボールを捕りに行って2歩ステップして投げるところを、経験がある分、捕ってステップなしですぐ投げてアウトにする。そんなプレーができるのでは?と提案する牛島さん
牛島「若いやつのパワーには勝てないじゃないですか。 味を出しましょう」
(尾関)
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