ファンとの米作り3年目。シンガーソングファーマー・Chage

シンガーソングライターのChageさんが、10月19日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。8日に2枚組アルバム『Instinto(インスティント)』をリリースしたChageさん、実は放送エリアの愛知県で米作りに励んでいました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く本能で作った
Chage「よく会ってますよね。久しぶりって感じじゃないです」
小堀「半年前にも出演していただいて。その時話してたアルバムが今ここに」
そのアルバムとは10月8日リリースの『Instinto』。「インスティント」とはポルトガル語とスペイン語で「本能」という意味だそうです。
Chage「たまにはChageの本能の赴くまま、そこに響いたもので作っていこうという作り方をしたんで、本能がキーワードになっています」
「インスティント」という響きにメロディーを感じたというChageさん。
R指定の大人の雰囲気
スペイン語、ポルトガル語の音楽といえばラテン系。楽曲制作にあたり、ラテン音楽を浴びるように聴いたそうです。中でもギラギラしたサウンドではなく、軽く爽やかなものをよく聴いたというChageさん。
Chage「ラテンの中で僕が絶対外せない楽器がナイロン弦のギターね。鉄弦じゃあの質感は出ない」
さらにラテンといえば情熱のイメージ。
Chage「詞の世界はR指定っぽく大人な雰囲気を、67歳の男がまだこういう詞が書けるんだと見せつけてみました(笑)」
小堀「色気満載の詞です」
Chage「楽しかったですね」
音を削ぎ落す
それが1曲目に収録されている「真夏のInstinto -Acoustic Ver.-」。
小堀「この曲をかけた時のリスナーの皆さんの反応が、『大人』『エロい』『セクシー』とかでしたよ」
Chage「嬉しいです。ラテンのグルーブが独特ですからね」
「真夏のInstinto -Acoustic Ver.-」に合わせて、その他のセルフカバーの楽曲も、どんどん音を削ぎ落していって、最低限の音だけを残してレコーディングし直したそうです。
最低限の音にすることで歌が際立ち、歌詞が伝わるとか。
Chage「リスナーさんたちの脳内に、その歌詞の映像がバンと浮かんでるような感じ。ライブもやってるんですけど、なんか短編映画を見ているような雰囲気になってくれる。それが嬉しいですね」
小堀「楽曲として元の芯がしっかりしてるので、音を削ぎ落しても痩せないんですよ」
シンガーソングファーマー
実はChageさん、愛知県豊根村に田んぼを借りて、ファンとともに米作りをして3年目。田植え、草むしり、稲刈り、全部手作業だとか。
小堀「半農半業とか言いますけど、全農に近いぐらいですね」
Chage「歌うシンガーソングファーマーですから(笑)」
最近も稲刈りをしたばかりだそうです。
Chage「みんなで泥んこになって作業して、豊根村のおばちゃんたちが作ってくれたお袋の味をワイワイ言いながら食べる。その作業がとても好きです」
東京から豊根村までは4時間ほど。最初のうちは億劫だったそうですが…
Chage「帰り道はすごく元気なんですよ。頭が空っぽんなった感じ。だからまた新しいものを詰め込めるんでしょうね」
今では吟遊詩人
2009年から始まったアコースティックライブツアー「Chageの細道」は、2022年から「Chageのずっと細道」のタイトルで継続中。
Chageさん、ミュージシャン2名、マネージャーの合計4人で日本全国を回っているそうです。「細道」で行く時は、その町の文化、グルメ、伝統工芸により身近に触れることができるとか。
Chage「だから今まで訪れた街でも細道やるときは時間の流れが緩いんですよ。これをこれからも大切にしていきたいなと思ってますね」
小堀「シンガーソングライターでロックのステージもやられるChageさんですが、吟遊詩人 Chageって紹介してもいいですね」
Chage「あんまり決めないで朗々と生きていきたい感じはしますね」
11月からは「ChageLiveTour2025」が名古屋から始まります。
(尾関)
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