竹製のものでも大迫力の音、民族楽器は面白い

祝日の秋分の日、9月23日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、「民族楽器のすすめ♪世界はひとつ!」と題した特集を放送。愛知県を中心に活動されている音楽家の海(かい)さんが登場し、自らも多くのコレクションを持つ民族楽器について、いろいろと紹介しました。ここではアジアの竹製の楽器「ケーン」などを紹介した部分を取り上げます。聞き手はパーソナリティのつボイノリオと小高直子アナウンサーです。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く笙のようなアジアの楽器
「つボイノリオの誰かとどこまで」のコーナーでは冒頭、尺八を吹いた『金太の大冒険』の曲が流れるのですが、今回は特別に海さんが生演奏しました。
楽器はインドネシアやラオス、タイなどで使われているケーンというもの。
音程を変えるために長さの異なる細い竹の筒を14本束ねたもので、雅楽の楽器の笙にも似た形状。
それもそのはず、蘆笙(ろしょう)という楽器が中国を経由して日本に伝わったのが笙で、ケーンも同じ系統と言われています。
音が重なって迫力の音!
見た目もさることながら音色もパイプオルガンに似ていて、指を押さえる穴が空いていて、音を重ねて和音を奏でることもできます。
海さん「これをたくさんのこどもたちがいっぱい持って演奏している動画とかがネットにあるんですけど、1人ひとりの単音だとそこまで迫力が出ないんですけど、全員が和音を鳴らしながらメロディ(を奏でると)、すごい迫力があってすばらしいです」
指穴に指を置いて吹いても吸っても音が出るため、ハーモニカのような演奏の仕方ですので、音を鳴らすだけなら簡単ですが、どの管がどの音階なのかはもちろん覚えておく必要があります。
民族楽器でセッション
アジアは結構竹を使った楽器が多く、日本でも篠笛や尺八などは竹でできていますし、インドネシアやラオス、タイはケーンだけではなく竹製の楽器は多いとのことです。
しかし、竹製の楽器はアジアだけではありません。
ここで海さんが出した民族楽器はプイリというもので、ハワイの楽器。
フラダンスをする時などに打ち鳴らす楽器で、楽器と言われなければ見た目では何で使う器具かわからないかもしれません。
また、同じくハワイで使われるイプは、ひょうたんを切って加工した打楽器です。
そして、ハワイの楽器といえばやはりウクレレ。
ここでつボイはウクレレを取り出し、ハワイアンソングの定番『カイマナヒラ』で海さんとのセッションを行ないました。
歌詞の日本語訳がなかったため、今回、つボイはこの日のために日本語訳の歌詞を作ってきたということで、特別なセッションになりました。
自然の力に任せた楽器も
ここで、民族楽器に関する質問のおたよりを紹介しました。
「いろんな民族楽器がありますが、叩く、弾く、吹くの他、変わった音の出し方をする物は他にあるんでしょうか」(Aさん)
海さんは演奏者が楽器を直接操作する方法以外に、体に巻きつけてリズムを取りながら音を出すという楽器や、水や風など自然の力で音を出す楽器を紹介。
例えば海辺にハープを立てておくと、勝手に風の力で音がなるというものもあるそうです。
これだと2度と同じ曲が聴けなさそうですね。
(岡本)
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