昔は1日限定だった?秋の風物詩、ディズニー・ハロウィーン開幕!

千葉県浦安市の東京ディズニーランドとディズニーシーで、9月17日から秋のイベントである「ディズニー・ハロウィーン」が始まりました。ディズニー映画の悪役たちが主役となるパレードや期間限定メニューを、来月末まで楽しむことができるようです。この日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、テーマパーク好きのつボイノリオがハロウィンイベントについて語りました。小高直子アナウンサーと榊原悠介アナウンサーも交え、ハロウィン文化が日本に根付いた背景などにも注目しています。
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黒とオレンジをメインカラーにカボチャやランタン、お菓子やオバケなどで装飾を施し、仮装を楽しんだりテーマに合わせたメニューに舌鼓をうったり。今やすっかり秋の風物詩として定着したハロウィンは、この時期のテーマパークには欠かせないイベントとなっています。
「ディズニー・ハロウィーン」でも園全体がハロウィンカラーに染まっており、さらにキャラクターたちにも可愛いオバケ姿のデコレーションが施され、賑やかな装飾を見ながら歩くだけでもワクワクしそうです。
つボイ「私もいろいろテーマパーク行ってますけど、ハロウィンはUSJの方が早かったような気がします」
小高「人気だったらやったらいいんじゃないですか?」
つボイ「ハロウィン自体はもっと前からいろいろなところで行われてますからね」
そもそもハロウィンとは死者がこの世に帰ってくる日、つまり日本でいうお盆のようなお祭りだったのですが、日本ではかなり独自の発展を遂げているように感じます。
日本のハロウィンの始まり
日本で初めて「ハロウィン」という概念が商用に展開されたのは、1970年代のキデイランド原宿店でハロウィン商品を取り扱ったことがきっかけ。
その後商品の販促のために、1983年にハロウィンパレードが開催されたのが、日本で初めてのハロウィンイベントだそうです。
そんなハロウィンが急激に認知されるようになったのは、1997年に東京ディズニーランドで行われた「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」という仮装イベントが契機だとされています。当時はなんと10月31日だけの限定イベントだったのだとか。
2000年代に突入するとお菓子メーカーなどもハロウィンに参入し始め、次第に世間へ浸透していくとともに、SNSの普及が「映える」イベントとしてのハロウィンの盛り上がりに一役買った結果、現在はすっかり一大イベントとなっているわけです。
コスプレ文化との関係
すっかりなじみ深い存在となったハロウィンですが、こうして定着したのは案外最近のことなのです。
榊原「街中での仮装イベントも、ここ10年くらいの感覚ですよね?」
小高「ハロウィンイベントそのものが日本では比較的新しい文化ですけど、入ってきてから急激に広まりましたよね」
ハロウィン文化が世間に浸透していった時期は、ちょうどコスプレ文化が盛り上がりを見せていた時期でもありました。2つのイベントが当時の若者の流行にピッタリ合致した結果、急速な勢いで発展したのでしょう。
つボイ「ハロウィンってコスプレを楽しみやすいんです。なんの仮装でもいいから。看護師さんでもちょっと血のりを塗れば、それでもうハロウィンですから」
小高「なんなら今はもう、そういうオバケ要素もいらないくらいになってますしね」
「ディズニー・ハロウィーン」でも期間中は仮装して入園することができますが、オバケの仮装というよりもむしろ、キャラクターの仮装をする人がほとんどです。「オバケの仮装をする」という本来の趣旨から派生した、日本独自の文化となっています。
一方USJでは
ディズニー・ハロウィーンには行ったことがないというつボイですが、USJのハロウィンイベントにはよく参加していたのだとか。
つボイ「USJでは、パーク内をオバケがいっぱい歩いてるんですよ。音楽が鳴ると踊りだしたりするんですけど」
USJでは「ハロウィーン・ホラー・ナイト」と称して、ゾンビに扮したキャストがパーク内を闊歩するイベントを毎年開催しています。ディズニー・ハロウィーンと比べると本格的な「ホラー」に焦点を当てています。
つボイ「最初の頃はオバケがいるとすぐにキャストさんだとわかったんですが、年々キャストなのか入場者なのかもうわからないくらい、みんな仮装が凝っているんです」
小高「あれ、パークの人もわからなくなるってことないんですかね?『そこ、配置が違う!』とか言ったらお客さんだった、とか(笑)」
ハロウィンの盛り上がりと比例して、参加者の仮装もどんどん本格的になっていっているようです。
つボイ「だからそういう中に本物が混じっていても、誰も気づかないんですよね」
ハロウィンとは本来そういう日なので、なくはないかもしれませんね。人間だと気づかれないように、こちらもしっかりオバケの仮装をしなくてはならないかもしれません。
(吉村)
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