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CBC佐藤楠大アナ、「香る仏像」十一面観音立像を観に、奈良国立博物館へ行ってみた

CBC佐藤楠大アナ、「香る仏像」十一面観音立像を観に、奈良国立博物館へ行ってみた

毎週木曜日の『ドラ魂キング』では、CBCの佐藤楠大アナウンサーが仏像に関するトピックを紹介します。8月28日の放送で紹介したのは、奈良市の奈良国立博物館に所蔵されている十一面観音立像。この仏像について「香る仏像」と付いて説明する佐藤アナ。どういうことでしょうか?

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表情が全部違う

佐藤「十一面観音立像は名前の通り、11個の顔がついている仏像です」

興福寺の修羅像のように、顔の横に顔があるのではなく、王冠のような形で頭の上にプラス10もしくは11個あるのが十一面観音。
顔があって、その上に小さい仏様の顔が10個乗っているそうです。

数え方は、仏像本体の顔プラス頭の上の10個で11と言う場合と、本来の顔を含めず、頭上の11個で十一面という2パターンがあるとか。

佐藤「十一面全て表情が絶妙に違うんですよ。十一面観音の特徴はそこなんです」

正面から見て三つの顔は慈悲の表情、いわゆる仏様の表情。正面から見て左に並んでいる三つは基本的には微笑んでいる表情。反対に右側についている三つは怒りの表情。

さらに慈悲、微笑み、怒りのそれぞれ三つの顔でも表情が違い「それが見どころ」と佐藤。
ここまでで顔が9個。仏様のそもそもの顔を入れて10個。

後頭部にも注目

実はもう一個、後頭部にもあるそうです。後頭部にあるのは「大笑面」と言う大笑いの面で、正面の微笑みとは全く別の顔。

佐藤「ドラゴンズが逆転勝利した時のような笑顔です(笑)。普段生きてて、こんなにニコッと笑うことある?ぐらいの笑顔なんです」

この顔は、人の悪行を笑い飛ばして良い方向に導くと言う意味。そしてこの十一面で、あらゆる人々を見守っているとの意味があるとか。

ここまでが十一面観音の基本の説明でした。

香る仏像

今回紹介するのは奈良国立博物館の十一面観音立像。
42.8センチとそれほど大きくはありませんが、芳香を放つ檀木(だんぼく)という木を使っていることが特徴。
檀木は白檀の木で、インドや東アジアではよく用いられる材料。

日本に香りがする仏像は他にもあり、主に朝鮮から伝来したものですが、奈良国立博物館にある十一面観音立像は日本で作られたと言われているそうです。

佐藤「どんな匂いがするのかな?と私に見入ったんですよ。本で読んでいて、香りがするって知ってたんで」

ところが…

美しさの秘密は?

佐藤「透明なガラスに囲われてて、匂いは一切わかりませんでした」

その一方で、近くで見られたおかげで新しい発見があったそうです。

佐藤「木目、木の滑らかさがそのままダイレクトに見られるんです。その滑らかな美しさが、この十一面観音立像の特徴でもあると思いました」

これまでこのコーナーで紹介した仏像は、表面に漆や金箔が塗られているものばかりでしたが、この像は白檀の香りを活かすため、何も塗られていないそうです。

佐藤「ものすごくいい香りがする仏像がいるということを、皆さんに知っていただけたらと思いました」

白檀の香りは線香でも楽しめますので、この十一面観音立像の匂いはイメージできそうです。 
(尾関)
 

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