初めて参加して考えてみた。なぜ「郡上おどり」に熱中するのか?

岐阜県郡上市八幡町で行なわれている「郡上おどり」で、8月13日から16日にかけて「徹夜おどり」が開催されました。期間中は10万人を超える来場者が訪れ、夜通し朝5時まで踊りを楽しむ姿が見られました。この「郡上おどり」に『CBCラジオ #プラス!』アシスタント・三浦優奈が今年初めて参加。その体験を、同月20日の放送で永岡歩アナウンサーに語りました。
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「郡上おどり」は、日本三大盆踊りのひとつに数えられ、400年以上の歴史を誇ります。
2022年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
三浦は「徹夜で踊る」ということから、若者が賑やかに楽しむお祭りを想像していたそうですが、実際に訪れてみると印象が大きく変わったといいます。
三浦「一人ひとりがめちゃくちゃ真剣に踊ってるし、老若男女みんなが集中している」
以前、郡上おどりに参加したことがある永岡と、その“真剣さ”について語り合いました。
永岡「簡単なんだよね、踊りが」
三浦「簡単すぎないところもありませんか?」
永岡「うん、もちろんベテランのうまさは出てくるんだけど、『わかんない、無理無理』じゃないから。僕も初見飛び込みでやって、気づいたら3時間くらい汗だくで踊ってた。のめり込んじゃうね」
また、思春期の中高生は恥ずかしがって踊るイメージのあった三浦は、郡上では地元の中高生の男子も恥ずかしがらずに真剣に踊っていたこともやる気に繋がったようです。
こどもたちが一生懸命、そして上手に踊っている姿に刺激を受け、「負けていられんな」と気合いが入ったと三浦は語ります。
真剣に踊る地元の人々との一体感が、郡上おどりならではの魅力となっているようです。
ベテランに憧れる三浦
三浦が郡上に到着したのは夕方5時。
踊りの開始は夜8時からだったため、その間に踊り用の下駄を購入しました。
この下駄は「踊り下駄」と呼ばれる高下駄で、踊りに合わせて「カランコロン」と音を鳴らすのが粋とされています。
三浦は、鼻緒に描かれた「お」と鳥の絵文字、升のマークがお気に入り。
「踊ります」という意味が込められていて「郡上おどりにぴったりな柄」と嬉しそうに語りました。
スタジオにも踊り下駄を持参し、音を鳴らしてみたものの、「ダンダン」と初心者らしい音になってしまい苦笑い。
ベテランになると見事に音を鳴らせるそうで、「上手に鳴らしてみたい」と憧れを抱いているようです。
また、この高下駄は約5cmの高さがありますが、長年履かれてすり減って低くなった下駄を履くベテランの姿にも「かっこいい」と感動していました。
三浦にとって、郡上おどりは憧れが詰まった特別な体験となったようです。
9月6日まで開催中
永岡も、過去に参加した際の記憶を振り返りながら「保存会の人が踊りの上手い人に免許皆伝みたいなのを渡したりするんだよね」と紹介。
三浦が訪れた日には、上手に踊るこどもにお菓子をプレゼントするトーナメント形式の企画も行なわれていたそうです。
また、郡上おどりの教室も開催されており、事前に踊りをマスターしてから参加することも可能です。
「徹夜おどり」は終了しましたが、郡上おどり自体は9月6日まで開催されています。
地元では、踊りが大好きな人のことを「おどり助平(すけべえ)」と呼ぶそうです。
高下駄の音を聞きながら、踊りの輪に加わってみてはいかがでしょうか。
(ランチョンマット先輩)
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